南相馬のダイアログフェスティバル! 若者たちの活発な気持ちに出逢えた!! | 加藤登紀子オフィシャルブログ「Tokiko Kiss」Powered by Ameba

南相馬のダイアログフェスティバル! 若者たちの活発な気持ちに出逢えた!!

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桜井市長の独特の人柄にとても気持ちの良い真っ当な思想が感じられた。
世の政治家がみんな率直さを失って、心の通った意思決定が少なくなっている今、解決の難しい問題を前に、お互いのエネルギーを削り合うような対立構造から、対話しながら一緒に力を合わせて行くことが必要だと、その姿勢に賛同。
「ゆめはっと」の素晴らしいホール。いつか南相馬で歌わなきゃ、と思い続けた一年だったけど、こんな形で市長さんや住民の人たち、動き出した若者たちと場を共にすることが出来てほんとよかった!
この日は、トーク&ライブの後、日が暮れるまで海の方へ案内して下さったのは、震災直後からメールをくれていた南相馬のクリーニング屋さん、高橋美加子さん。
福島第一原発から20kmの検問所まで行き、そこから津波で家や防波堤が流された海岸沿いの地域を見た。
「以前はもっとずっと海が遠かったのよ」と高橋美加子さん!
今波が寄せているところよりずっと向うまで砂浜があったそうだ。これは、昔の風景を知っている人にしかわからない喪失感だ。
壊れた防波堤のこちら側も、地盤沈下して、湿地のようになっている。


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寒さのために手袋をしている手も凍りつきそう。
そんな吹きさらしの風景の中に、鯉のぼりが見えた。
震災の後、子供を亡くした家に立てられたそうだ。
建物はすっかり撤去されて、鯉のぼりだけが残されている。

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2月は、先週の気仙沼、石巻に続いて、心にかかっていた南相馬に行くことが出来た。
去年の4月に三陸に行ってからのことを思い出してみると、目にする津波被害の現実の途方もなさに改めて言葉を失う。
訪ねたそれぞれの街で信じられない程の広さで街が失われている、家が流されている、木や畑や田んぼもダメージを受け、地形も変わってしまっている。

もうすぐ来る一年目の3月11日!
薄れがちになっているその危機感をもう一度取り戻す日にしなければ、と思う。
原発の収束宣言もあまりに軽率で危ういし、臭いものに蓋をするような情報隠しに不安を禁じ得ない。
まずは、原発の危険性を国として認め、脱原発の国づくりを目指して欲しい!
この日、13時から私は、郡山の「さよなら原発1000万人福島県民集会」のオープニングコンサートで歌います。
そして夕方は日比谷公園の「Peace on Earth」で坂本龍一さん、中沢新一さん、飯田哲也さん、鎌田實さんたちと合流し、夜はそのままキャンドルナイトです。
是非、皆さん集まって下さい。
大切な日をいっしょに過ごしましょう。
追悼の気持と未来への祈りを込めて…。

2月22日、NHK総合の「SONGS」でも「百万本のバラ」「難破船」に加えて「ひとり寝の子守唄」「今どこにいますか」を歌います。
コンサートツアーもあちこちであります。2月26日は三重県の川越町、3月3日は愛知県の東海市など。
お逢い出来るのを楽しみに!!