行田市に通い始めて9年
ようやく開いている姿を見ることが出来ました!(๑•̀ㅂ•́)و✧
行田窯(ぎょうだがま)
日本遺産に認定された行田市のストーリー「和装文化の足元を支え続ける足袋蔵のまち行田」の構成資産のひとつ。
市内に現存する足袋蔵の中でも希少な木造建築です(唯一、というわけではないそう)。
行田窯は「ぎょうだ蔵めぐりまちあるき2018」のスタンプラリーには参加されていませんが、同イベントの開催日(21、22日)にあわせて特別公開されております。
まことにまことに、ありがとうございます <(_’_)>
というわけで蔵めぐりスタンプラリーの途中、ちょっぴり足を延ばしてやって来ました(・ω・)/
足袋蔵歴史のまち 行田窯
木造2階建てのこの建物は、元は「穂国足袋(ほこくたび)」の商標で知られた荒井八郎商店の足袋原料倉庫で、昭和初期に建設されたものと思われます。
同商店の手を離れた後にこの場所に曳家され、東半部が取り壊されましたが、現存する数少ない木造の足袋蔵として貴重な存在です。
現在は陶芸工房として再活用され、「行田窯」となっています。
平成22年3月 行田市教育委員会
上記解説パネルにある陶芸工房こと、「風工房」さんですが…
残念ながら2017年末で窯を閉じられました。
オフィシャルブログでのお知らせ
http://gyodagama.blogspot.com/2018/01/blog-post.html
残念ながら…というより、やり切ったという感じですね。
今後も何らかの形で"行田窯"に関わって頂けると嬉しいです。
ではさっそく、オジャマします。こんにちは~ |ω・)
ほほ~
漆喰壁と木の柱と梁が懐かしい雰囲気を漂わせておりますね。
工房時代には「作品の展示場的」な感じで使用されていたのかなぁ?
新しく据えつけられた棚がオシャレです。
そこに作品と行田窯の古い写真が展示されていました。
そして板壁(衝立的な感じ)をまわりこんで反対側の部屋へ移動
こちらが「工房」として使われていたようです。
現在はきれいに片付けられてがらんとしております。
その工房から北側を見たようす。
扉の向こうはスタッフルーム的な感じになっておりました。
そして建物中央付近にある2階への階段。
傾斜の急な昔ながらの階段ですが、スタッフの方に聞いたお話では後から付けた手作りだとか!
階段を上がって2階にやって来ました(中央がその階段)。
小さな窓が西側と南に2か所あるだけで仕切り壁も無い、シンプルな空間となっております。
洋小屋組という梁の組み方を説明するパネルが置かれていました。
ふむふむ。三角形を組み合わせたトラス構造のおかげで見た目よりも強度があるわけですな?
梁と柱自体は一般的な家屋と同じような太さに見えますね。
ほかの足袋蔵(土蔵)に使われているような極太の梁じゃないのが逆に新鮮です。
三尺壁と呼ばれる壁面はところどころ隙間があいていて外光が射し込んでいました。
窓が少なく壁が広いので絵画作品の展示にはうってつけかと思います。
実際、そういう使われ方をしていたのか、スポットライトが設置されていました。
(暗い部屋の中で作品が浮かび上がるオシャレ照明的なイメージ)
再び1階に降りてきてスタッフの方とお話を。
物腰の柔らかい方で、初めてお会いしたとは思えない印象です。
お母さまが陶芸工房を営んでいたようです。
そしてお茶を頂いたりお菓子をすすめられたり。いろいろとありがとうございます
この建物は元々、水城公園との境にある小川に面して建てられていたそう。
それを90度ほど向きを変えながら曳家、平成16年には3分の2が取り壊されて現在に至っております。
その経緯は見て楽しいアニメーションでデモンストレーションしていました。
なかなか細かい芸当で、もしかしてその関係のお仕事なのかな?
そうそう。陶芸工房としての役目を終えた今、次の借り手を探しているそうですよ。
興味のある方は連絡を取ってみてはいかがでしょうか。
行田の日本遺産の構成資産にもなっているし、すぐお隣のハナホテルが開業したら多くの方の目にも留まるかと思います。
この貴重な木造足袋蔵を活用して後世に伝えて欲しいですね。
若いアーチストやクリエイターの方、ぜひ
行田窯(ぎょうだがま)
〒361-0032 埼玉県 行田市 佐間 1-11-7
http://gyodagama.blogspot.com/
場所はこちら (ハナホテル行田の隣)
陶芸「風工房」は2017年末に閉窯しました