私にとって、もうひとつの誕生日でもあるリボーンデイの今日。
両胸を全摘し、同時に再建手術を行ったあの日から3年の月日が流れた。

乳輪乳頭を含む全てが無くなり、そのコ達がいた場所には一文字の手術痕。
胸の中に元々あった脂肪や乳腺は丸っと人工物へチェンジ。
脇の下にも縦に痕が残り、その周辺にもドレーンを通した穴の痕が。


ティッシュエキスパンダーの状態の時は、ホンマ人造人間の様な気持ちやった。
術後、胸の中に留置されたバックに回数を分けて注水していく時なんかは、「今日は〇cc入れますね」と普通に胸の外からブスっと針を刺して注水が終わるんをじっと待つだけ。
直に針刺されてるのに痛いも痒いもない。
充電が終わるルンバ状態。


今でこそ術前の頃並みにパワフルやけど、ティッシュエキスパンダー時代は結構心身共にキツかった記憶が。
寝れへん、息が上がる、痛い、思い通りに動かれへん…
その上これで終わりじゃなく、全身麻酔してまたインプラントへ入れ替え手術をせなアカン…
なんなら卵巣の摘出手術だって次に控えてる。
自分で決めた事やけど、何か終わりの見えへん不安と苦悩にトホホな日々やった。


乳房再建を選ばへんかったら注水したり入れ替えの手術したり、その10年後くらいにまた入れ替え手術だの入院だのせんで済むわけやけど、3年経った今、何度もその事に対して考えてみたけど、あの辛くて苦しい日々を乗り越えて良かったなと思う。

再発とか卵巣がんの不安はずっとつきまとうけど、正直胸の存在に関しては後ろめたさも心残りも無い。
両胸丸々再建となると、ブラジャーの概念は頭からゴッソリ消えて、どんな服でも夏場は1枚で過ごすのが当たり前になってる。
これは強がりでも何でも無く、ホンマめちゃくちゃラク。


生きやすさ、生きにくさは人によって大きく異なるし、再建するせーへん、出来る、出来ひんなどステージや状態によってホンマに様々やと思う。
でも選んだ道を否定的な目で見るんじゃなく、あの状態の中、一生懸命選ぼうとした自分を私は死ぬまで褒めちぎり続けたいと思ってる。


これまでも頑張ってきたけど、これからも大好きな自分の為に頑張って「人生っておもろい」と思える様に精進します。
全てにありがとう。
そしておめでとう。