私は貴方が大嫌いです
いつもいつも近づいてくるから、とても不愉快でした
貴方は料理が上手でしたが、私は一度も美味しいと思いませんでした
それどころかこんな物を食べさせるなんてふざけるなと思いました
貴方はいつも笑っていて、とても憎たらしかったです
その笑顔を見るたびに腹が立ちました
私が病気になると貴方は心配してくれましたが、いい迷惑でした
貴方に心配されるくらいなら悪化する方がマシでした
逆に貴方が病気をした時は、本当にいい気味だと思いました
貴方の顔を見なくて済むと思うと本当に嬉しかったです
貴方はとても素直で、偽善に満ち溢れていましたね
腹の底では何を考えているのか分かったものじゃありませんでした
貴方はバカだったので、一緒に居たくありませんでした
バカが移りそうでとても恐ろしかったです
きっとこれからも貴方は私に近づくでしょう
その度に私は最悪の気分になるのでしょう
お願いだから、もう私の傍に来ないでください
あ、たった今思い出しました
私は貴方によるとつよがりなのだそうです
私のどこが強がりなのでしょうか
沢山の涙が溢れ、この手が震えてどうしようもなくなりながらこの手紙を書いている私のどこが強がりだというのでしょうか
貴方が、いや、君が私の傍から居なくなったあの日、大声をあげて泣きました
でも、きっとそれは夢だったのでしょう
離れ離れになっても、私は寂しくなんてありません
君がいなくなっても、私はしっかりと前を向いて歩いています
だから、安心してください
最後に、私は君が 好きでした
それでは、また会いましょう
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私は君が大好きでした
いつもいつも近づいてくるから、私の心臓は叫びまくっていました
本当に顔が赤らんでいないか心配でした
君は料理が上手でしたが、ちょっと嫌でした
だって私より上手だからショックだったんです
君はいつも笑っていて、その笑顔が大好きでした
どんなに落ち込んでいても、その笑顔を見れば私も笑顔になれました
私が病気になると君は心配してくれましたが、正直ちょっと困りました
風邪の時は君にうつしてしまうんじゃないかと本当に心配でした
逆に君が病気をした時は、すごく心配でした
学校で会えない日は憂鬱で寂しかったです
君はとても素直で、とても優しかったですね
素直な故に傷つくことも少なくなかっただろうけど
君はバカだったので、いつも私に勉強を聞いてきました
物分りが悪くて大変だったけど、あのひと時も大切な思い出です
きっとこれからも、君が生きていれば私の傍に来てくれたでしょう
その度に私は笑顔になったでしょう
お願いです、もう一度戻ってきてください
もう一度、もう一度だけ私はその暖かさに触れたかった
でも、それは無理なこと
だから、またいつか会えるように願っています
それでは、また会いましょう