前回からの続き
 
那美子のコメントがスタート。
「そういえば、オートバイで全国を周る女性ライダーのエッセイストがラジオで面白いことを言ってました。車の中で聞いていたのでおぼろげながら思いだしますけど、東北の恐山の宿坊(?)で宿泊したときに。混浴のお風呂に入ったそうです。最初はひとりで入っていたけど、初老の男性が入ってきたそうです。お互いに挨拶をした後に彼女が先に風呂からでたそうです。浴衣を着た後にふと風呂場を見たら、なんと誰もいない!驚きよりも不思議感が優先したそうで、これまた不思議!恐怖は感じないそうでした。この地は霊場ですが、世間で言われるよりも不気味ではないとのこと。いわゆるパワースポットかもしれませぬ」
 
鎌田君
「おー怖!」
 
谷口さん
「そうですね。私も一度、恐山に行きましたが、すがすがしい聖地という感じがしましたね」
 
薫子先輩
「私も一度、行きました。イタコさんの霊媒現象を見ました。なんとなく死者のテレパシーを感知するという感じでしたね。それよりも本当に大自然のすがすがしい聖地という感じがしました」
 
山田婦長
「おもしろそう!ではいつか八幡平のスキーツアー兼恐山探訪も企画しましょう。店長!いかが?」
 
店長
「それはいい!私もSF系が好きですから、ぜひやりましょう」
 
薫子先輩
「私は車で行きました。でもツアーなら交通機関で企画を練りましょう」
 
那美子
「木田氏!おなごの幽霊にとりつかれなきように注意されよ(^^)」
 
また俺は下を向いてしまった。
 
 
次は薫子先輩の話になった。
 
「スキー場で知り合ったTさん(男性)の話です。

「家で扇風機に当たっていた時に寝てしまいました。その時、幽体離脱をしてしまい、どんどん異次元の世界に上っていったのです。
そして目の前に川がありました。川向こうに僕好みの若い女性が立っていました。美人ではありませんが、実に僕好み!女性はこちらに来るようにと手を振っています。つい、ふらふらと川を渡ろうと前に踏み出したとき、亡くなった祖父が突然現れ、必死で僕の足を掴み、川を渡らせないように止めたのです。
それでも、その女性に会いたいので祖父の手を振り解こうとしましたが、祖父は大声で「金がないと三途の川は渡れないぞ!」と叫んだのです。
「三途の川」という言葉に、はっ!とした、その瞬間に、異次元から降下したような感覚で目が覚めたのです。そしてあの世に引きずりこまれる危機を祖父が救ってくれたことに気がついたのです。金云々は支離滅裂ですが、扇風機に当たり死の世界に引きずりこまれたことが後でわかったのです」

これはスキー場の社員寮で夜、バイト仲間の酒宴中の怪談話ですが実体験話です。Tさんは有名な経済学者の甥っ子さんです。守護霊、先祖がTさんを助けたのでしょうか?
素粒子の奥?サイ粒子の存在が科学的に発見されれば科学を超越したスーパーサイエンスと言えるのでしょうか?

スキー場の夜のナイトシーンはロマンチックです。雪が降っているときはナイター照明が照らす樹氷がキラキラと輝き、大自然と物質文明が作り出すコントラストは最高の芸術です」l
 
那美子
「おーこわ~」
 
山田婦長
「寒気がきたわ」
 
鎌田君
「きーやんなら守護霊が止めても行ったろうな~」
と言ったので全員大笑い。
 
「あのな~(怒り)」
 
谷口さん
「木田さんなら、その女性が川を乗り越えて来たかもしれませんよ^^。大変、オモテになる方ですけど、けじめはつける方ですから生死の境には救われると思いますよ」
 
意外なところで助け船がでたのだ(^^)v
 
でも那美子が
「諺がありもうす。気をつけろ!甘い言葉と木田精一」
で全員大爆笑!
 
続く