前回からの続き 転記記事です。
 

キューバでは、耕作不適地をどうやって畑にするかという都市農業特有の課題を解決するために、「オルガノポニコ」というユニークな手法が取り入れられている。コンクリートブロックや石、ベニヤ板や金属片で囲いを作り、その中に堆肥などを混ぜた土を入れ、「カンテロ」と呼ばれる苗床の中で、集中的に生野菜の作付けを行う生産技術です。これによって、コンクリートの上(ビルの屋上や駐車場など)や瓦礫が散乱している場所など、どこでも即野菜作りが始められるのです。(参考・都市農業大国キューバ・リポート.200万都市が有機野菜で自給できるわけ.築地書館)
 この「オルガノポニコ」は、ハバナ市を急速に自給へ向かわせる原動力になっのです。
 また、ハーブに関して世界で一番研究が進んでいるのはキューバではないかと思います。そのきっかけは、ソ連から医薬品もストップしたためです。ハーブについての研修コースやワークショップが、多くの地区コミュニティで開かれ、テレビ、ラジオでも宣伝されている。キューバがその優れたヘルスケアシステムを維持できた理由のひとつは、農業と同じく、それまでの輸入資材に依存した医薬品を、都市内で生産できるハーブ薬品で代用することにうまく成功したからだといえるだろう。(参考/同じ)
 またエネルギーは、人間などの排泄物に残飯を混ぜ、発生したガスを燃料にしているのです。