家庭菜園は地球を救えるか~転記です。
 

国がもし、食糧危機になったとき、国や個人はいったいどのような行動をとるのであろうか。
その国がもしも独裁国家であったなら、軍事力などによって独裁者の周囲に食糧をかき集め、食べれない国民と食べれる組織とに二極分化するであろうか。それとも国民の労働力を強制的に農業に集中させ、自給率を高め、国としての自立を図っていくか。
 キューバは少なくてもその前者の側ではないであろう。
 キューバのハバナ市の日常風景の写真を見た。そこここの野菜売り場には、新鮮そうな野菜があふれ、行き交う車の荷台にも、もぎたてのような野菜が光っていた。人々の顔にはゆったりとした笑顔がこぼれている。
 そう、この一枚の写真を見る限り、そこは…楽園。
 図書館で「現代農業」1995年5月の臨時増刊号にキューバの記事があった。「キューバ政府は、ハバナ市を可能な限り自給圏として、地方への依存体質から自立する試みを始めた。」と書かれてあった。他のどこかの独裁国とは、まるで逆ではないか。
 これほど急速に自給率をあげた、一つの方法として ( オルガノポニコ ) という方法がある。これが持続可能な農業になるのかは、疑問だがもう少し調べてみたい。それは、たとえそこがビルの屋上であっても、すぐ畑にしてしまう方法である。
             <つづく>