沖永良部島知名町の学校給食センターにお邪魔しました | 『自炊力は人間力』おだしプロジェクト土岐山協子の〜「自炊はじめよう」ブログ

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おだしプロジェクト代表の土岐山協子と申します。
日々の徒然を書いております。『ゼロからはじめる自炊塾』という、大学生以下無料の料理教室をやっております。料理をする人が少しでも増えたら嬉しいなあ、と思っています。

皆様こんにちは

土岐山です( ´ ▽ ` )ノ

土岐山、本日
沖永良部島の知名町にあります
知名町学校給食センターにお邪魔いたしました
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知名町学校給食センターには、以前にもお邪魔させていただき
所長の徳岡さんに学校給食への取り組みのお話を頂戴いたしましたが

今回はなんと、学校給食をいただいてまいりました

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こちらは調理が終わり、綺麗に片付けられた調理室

ピカピカでとても清潔です( ´ ▽ ` )

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こちらが献立表

週5日のうち、3日が米飯とのことでした

土岐山がお邪魔したのは、11時30分
少し早めに、所長の徳岡さん、職員の中村さんと給食をいただきます
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子供たちの口に入る前に
必ず味見をされるのだそうです

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それぞれのお鍋から取り分け、鍋ごとに味をチェック

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一人分の量を測って確認します

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今日のメニューは

キビナゴの南蛮漬け
大豆入り味噌汁
ごはんと牛乳

子供たちと同じ量を子供たちと同じ食器で同じように
いただきます

うわっ!
味噌汁美味しい!(; ̄O ̄)
何?この味!

お味噌汁の具は
島野菜を中心とした国産野菜と
沖永良部島でつくられている地場産のお味噌
出汁はいりこだしだそうです

知名町では
地産地消の取り組みを
独自に
「知産知消」
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と、知名町の「知」に置き換え

食を知ることの大切さを給食を通して伝えている「食育」を実践しています

平成18年に
栄養士、ではなく、栄養教諭、という役職の方が学校給食に関わるようになり

今までの学校給食を見直す取り組みが全国でなされています

給食は、学校で食事をする以上は教育の一環ですから

何を使ってどんなものをどのように食べさせるかを
教育する側が考えなくてはなりません

教育する側とは
先生や子供を学校に通わせている親だけではなく
その地域に住む全ての大人であると
土岐山は考えます

学校で食事をさせる意義は何か
「同じ釜の飯を食う」という言葉がありますが
連帯感や、協調性を養うという側面から言っても
学校給食は大切です

今学校給食が危ないから、美味しくないからという理由で
お弁当を持たせるお母さんもいるようですが

気持ちはわからなくはないですが、それはあまり教育としての意味をなさない

子供の身体は守れるかもしれません
ですが、ではその安全じゃない(と、そのお母さんと子供が思う)給食を他のみんなは食べているのです

給食が安全ではないと思うのなら
何が良くないのか、どうすればよくなるのかの企画書や提案書を持って
給食改革に乗り出すべきです

我が子可愛さに、自分の家の子だけが良ければいいという理由でお弁当をもたせるぐらいなら
学校に通わせなければいいと思います

学校に失礼です

土岐山が見てきて思うのは
集団生活に不満を持つ人は、好かれないという事実です

農業でも漁業でも現場でも
集団生活で寝食を共にする場合
自己中心的な人は必ず不満をもらします

人に合わせる心の豊かさが少ないからです

あの人がああするから無理、とか、普通はこうするでしょ、と、自分と他の人の違いを認めて受け入れることができず
集団生活から離脱していきます

間違いなくそういう人は好かれないのです

学校で学ぶことは
違いを認めて受け入れること
ではないですか

障害を持つ人と、自分との違い
違うからといって排除しようとする心の
何と醜くて貧しいことか

違いを認めて受け入れることの出来ない子が、人をいじめて平気でいるわけですが
先生は誰かが誰かをいじめているのがわかったら
「この卑怯者!馬鹿者が!」
と、一喝しなくてはいけません

それが出来ない先生は
給食の魚には骨があって危ないだの、硬いものを出さないでほしいだの、わけワカメな事を言ってくる
親との揉め事が嫌なんでしょう
全国的にそういうクレームが多いことを土岐山は耳にしています

何言ってんだこのスットコドッコイが

魚の骨が喉に引っかったらごはんを丸呑みするんだよ
死にゃしないからガタガタ騒ぐなや

硬いなら、柔らかくなるまで噛みなさいよ
それでアゴが砕けたりしないから
むしろちょっと砕けた方が後々強くなるから( ̄Д ̄)ノ

今日いただいたキビナゴの南蛮漬けも
骨がいっぱいですが、
とにかく美味しい( ´ ▽ ` )ノ
良く噛んで食べる事で
子供たちの歯も丈夫になりますし、
キビナゴの骨はそんなにそもそも硬くない

職員の中村さんが
子供たちの身体にいいものを出したいのでクレームにも負けないで作っています
美しい笑顔でお話下さいました
うーん、こういう素敵な女性とお話するとテンション上がりますね( ´ ▽ ` )ノ

どこの世界でもクレーム言ってくる人間なんて
自分で努力しないで人のせいにしてくる卑怯者なんだから
ほっとけほっとけ( ´ ▽ ` )ノ

確かに献立表を見ていると
渋いメニューが多い

「地豆の五目煮」とか「サバの香味焼き」
あと、圧倒的に揚げ物が少ないです

土岐山の頃の学校給食メニューって
揚げ物が多かった気がします
あと、肉

ミートボールとか、ハムカツとか

いかにも子供の好きそうなメニューを出すよりも

子供の将来を考え、健康的な身体をつくるための献立を考える
愛情溢れる知名町の学校給食

島野菜はほとんどが無農薬で安心して使えるとのこと

何を作るかの前に、何を使うか

子供の口に入るものだからこそ安心で安全なものを

それが作り手側の愛情です

後はそれを
現場の先生や親御さんがどう受け止めて我が子の教育の糧とするか
それも先生や親御さんの愛情にかかっています

間違っても
子供と一緒になって給食批判をしたりする馬鹿親、馬鹿教師にならないように
どうかひとつ頼みますm(__)m

仕事を一生懸命してきて家族を支えているお父さんに対して感謝の気持ちひとつ無く子供に父親の愚痴をこぼすような頭クルクルパーの母親と同じぐらいタチがわるいので

親や先生になることは誰でも出来る
親や先生であることが難しいのです

親、教師として、給食センターで一生懸命に給食を作っておられる方々
野菜を作っておられるお百姓さん
魚をとってくる漁師さん
安全な肉牛を育てている畜産家さん
それらを流通させている方々

感謝の対象は
数え切れない程です

どうかそういう方々のご苦労を
家庭や学校で生かして下さいませ

感謝の気持ちを持って育つ子供には
愛情に溢れた幸せな世界が待っているのですから

子供たちに感謝の気持ちを伝えるのは大人の義務です

伝えるためには私たち自身が感謝の気持ちで溢れた幸せな毎日を送らなくてはなりません

どうか今一度
家庭での食生活、自身の親や教師としての哲学を
見直して下さいませ

愛する我が子が
将来、素晴らしい仲間に囲まれて笑顔で暮らせるように

今回試食会にご招待下さいました
知名町学校給食センターの
徳岡所長
知名町の給食事情を丁寧に教えて下さいました中村さん
そして美味しい給食を作って下さいました
知名町学校給食センターの職員の皆様

貴重な体験をありがとうございました

心より感謝申し上げます

こうした地域の前向きな取り組みが
国を良くしていくのだと思います

土岐山協子拝