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アルトを捜索してから数時間、一向に手掛かりの一つも見つからないシルヴァはやむを得ず知り合いの手を借りることにした。
そうして辿り着いたのが一軒の家、ここにシルヴァのいう彼の知り合いが住んでいる。
ドアに取り付けられたチャイムを鳴らすと一人のムシーカロボットが彼を迎えた。
「はい…おや、シルヴァさんではありませんか!お久しぶりですね。お元気でしたか?」
「ご無沙汰しておりますモーツェルさん。急にお伺いしてすみません。」
「いえこちらの方も、今少し取り込んでおりまして…それでどうされたんですか?」
「実は、人を探していて…、黄色い髪をしたロボットの男なんですが…」
シルヴァが申し訳なさげに要件を伝える。
それを聞いたモーツェルは驚き、手を口で覆った。それってもしかして…とシルヴァを部屋に案内する。
「アルト…!」
入った部屋にはベッドの上で仰向けに寝かされた彼がいた。
そしてシルヴァは確信した。やはりあの後工場に入ってしまったのだと。
目の前の現状に言葉を失うシルヴァ。
「今朝うちの近くを流れる川で流されていたのを丁度先生が見つけられて、ここで保護をしていたのですが…まさか貴方のお知り合いだったなんて…」
「…奴が目を覚ましたら呼んでいただけますか。私は外にいますので」
「えっ、シルヴァさん?」
シルヴァは足早に部屋を出ていき、家の外へと戻った。
あいつは前から考えるより体が先に動く方だとは思っていた。
だが、こんなことになるなんて誰が予想できただろうか。やはり、あの時突然帰ると言い出した時点で奴を問いただせていれば。
「クソッ…」
シルヴァは感情が昂ると口調が荒くなることがある。そして今の感情はアルトに対する怒りと強い自責の念なのであった。