『ベスト・キッド』という映画をご存じですか?
1984年(日本では1985年)に公開されたアメリカの空手映画で、齢40~50代辺りの方は子供の頃にTV放映で何度か観た機会もあるのではないでしょうか?
すごーくざっくりと内容について紹介すると、いじめられている白人少年が日系人に教えてもらった空手を通じて成長していくことが描かれた物語です。
これは3作まで出ていて、それ以外にもその流れを組んだスピンオフ作品が幾つかあります。
それから25年後の2010年のにまさかのリメイク版『ベスト・キッド』が公開。
これは師匠役にジャッキー・チェン、弟子役にウィル・スミスの息子であるジェイデン・スミスが起用され、少年の成長を描くというコンセプトは同じですが、内容が中国人からカンフーを学ぶという変更が施されています。
空手ではなく中国武術と形を変えるも、そのスピリットは間違いなくベスト・キッドでした。
というか、ジャッキーがやっぱり偉大過ぎた。
あれから15年。
2025年にオリジナル版とリメイク版がクロスーオーバーする新作が制作発表されました。
タイトルは『ベスト・キッド:レジェンズ』
はい、というわけで前置きが長くなりましたが、劇場で鑑賞して来ました。
『ベスト・キッド:レジェンズ』でございます。
オリジナル版のダニエル少年(ラルフ・マッチオ)と、リメイク版のハン師範(ジャッキー・チェン)が師匠役での共演ですよ。
正直B級映画のカテゴリと言われてしまうとそうかもしれないのですが、50のおっさんには青春なのです。
足を運ばずには居られなかったのです。
ちなみに公開に伴い、これまでの軌跡としてオリジナル版とリメイク版の特別映像が公式で公開されているため、復習兼ねて先に紹介しておきます。
復習が終わったところで感想をつらつらと書いていきます。
空手なのか中国武術なのかというところですが、ラルフとジャッキー2人の師が存在するためその融合となっています。
ただ、最初の師はジャッキーで中国武術の基礎は出来ているところに空手を融合させていくので、どちらかと言うと空手よりは中国武術よりの動きが多いかなと感じました。
私的には武術として成立してるならどちらでも良い派なのですが、これオリジナルタイトル『KARATE KID』でしたよね?
だとしたらどうなんだろうか。
ジャッキーは相変わらずリメイク版と同様に上着を着て上着を脱ぐの指導をしていたのですが、ラルフは床磨きやワックスがけはさせなくて、基本稽古や対面稽古、形稽古と言ったミヤギ節は無く結構ちゃんとした?指導をしていました。
私的には形でクーサンクー大をやっていたのがアツかったです。
アクションシーンはところどころでジャッキー節や過去のジャッキー作のオマージュとも取れる動きが見られて、わりとコミカルに描かれていた感じに。
もしかしたらアクション監修にジャッキーも入っているのでしょうかね?
それにしてもジャッキー流石にもうどう見てもおじいちゃんなんですけど、それでまだあれだけ動けるの?凄すぎるんですけど??あれこそ生きる伝説では。
少年が武術を通して成長していくという、芯のコンセプトは相変わらずのしっかりベスト・キッドしていたので概ね満足しているのですが、ストーリー的にはもう少し個々のキャラクターの背景を掘り下げても良かったのではと思うところもあり。
悪役側の掘り下げが殆ど無かったので、シンプルに街のゴロツキ位の感じでしかないと言うか・・・。
でも良くも悪くも分かりやすくシンプルにテンポ良くがベスト・キッドかという部分もあるので、下手にそこ穿るよりもすぱっとこれはこれで良いのかも?
そもそも90分しか無いから圧倒的に尺が足りないでしょうし。(尺的意味ではこのシーン不要だったのでは?というのもあったりもします。)
ちなみに今回1番好きなシーンはジャッキーとラルフが交互に、カンフーならこう!空手ならこう!と、弟子をボコボコにするところです。
こういうエッセンスって凄いジャッキー節を感じます。
そして素直にベン君かわいそうw
というわけでベスト・キッドに青春を感じるおじさん達は観に行ってみるのも良いかもしれません。
特にそういうの無い方はTVとかAmaz〇nとかネト〇リとかまあ何かその辺り配信とかでも良いかもしれません。
僕は楽しめました『ベスト・キッド:レジェンズ』
まさかの新作をありがとうございました。
せっかくなので最後に本編の予告動画を紹介して筆を置こうと思います。
追伸:※ネタバレ注意
最後にラルフと話していた金髪の人ってコ〇ラ会のあの人??