何故か6日位前のことに感じますが、上記公演から2ヶ月が経過しまして、
今回も同じ道場生である五条竜也さん公演を観に小劇場へ足を運んで来ました。
 

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劇団スんナリ座 旗揚げ公演

『セチコノユメノヘヤ ~消えたトナカイの赤いツノ~』

 

その瞬間、そこは夢の中へと切り替わる。

「セチコノ、ユメノヘヤ・・・?」

これは、主人公セチコの夢かもしれない物語。

「サンタさん。 なくした夢って、 もう一度、 見ることは出来ますか?」

聖なる夜に願いを込めて。

メリー・・・でも、そうだな。

とりあえず、一服してからでもいいかい?

 

■日時

2023年12月15日(金) ~ 12月18日(月)

(全8公演)

 

15日(金) 14時~、19時~
16日(土) 13時~、18時~
17日(日) 13時~、17時~

18日(月) 13時~、17時~

 

※開場は開演の30分前

 

■場所

あさくさ劇亭

東京都台東区西浅草2-8-2

 

■キャスト

三浦彩香

五条竜也

川島祐樹

英茉

桜井和華

ムロガ竜也

みゅん

さとうあい

村島美紀

大関史也

竹下みづき

宮本順奈

 

■スタッフ

企画・監修:宮本順奈

音楽制作:環崎にょちお

照明プラン:西川伊織

照明オペ:西川伊織、庄司樹

音響:環崎にょちお

舞台美術:Village.m (ムラシマミキ)、宮本順奈

イラスト・宣伝美術:Village.m (ムラシマミキ)

脚本監修:西沢まどか

制作:スんナリ座

協力:岩井俊、劇団水透花、劇団ステージウイング、「あさくさ劇亭」遠藤夫妻

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今回は劇団スんナリ座さん旗揚げ公演『セチコノユメノヘヤ ~消えたトナカイの赤いツノ~』を観て来ました。

あらすじとしては、主人公であるセチコが眠りに落ちた時に見る夢はそれぞれの部屋で管理されており、
部屋全体の管理人達と各々の部屋の住人達、そして一部その理から外れた者達による物語。
メインとなる夢の部屋の住人はクリスマスの赤ハナのトナカイならず、
セチコによって創造された8人(匹?)の赤ツノのトナカイ達。

そんな中でも8番目のトナカイであるダッシュ。
この子のモノローグで物語は展開していく。
主人公はセチコだがキーマンとなるのはダッシュだ。

毎回遅れて来るためいつもパーティーには間に合わない。
そのため常に走っていることから名付けられたそのトナカイの名はダッシュ。
だから部屋の住人でありながらも部屋には居ない。

そんなダッシュだからこそ本来別の部屋には干渉禁止の筈のルールを安々と踏み越え、
その理から外れたところに干渉が出来る。

気付いていただろうか。
トナカイ達が会話している中でダッシュの問いに誰も答えていなかったことを。
自身も物語の一部でありながらも部屋にいないため直接干渉が出来ない。
その代わりなのか観測者としての立ち位置に居たダッシュ。

セチコの夢の部屋の住人であるにも関わらず、寝ているセチコに直接呼びかけたダッシュ。
だが理の外に居てもその声は届かない。
セチコの世界もまた別の理の世界だからだ。

その理すべてを安々と行き来する究極の存在が居た。
サンタクロースだ。
彼もまたイレギュラーな存在であったが、
だからこそ同じイレギュラーであるダッシュはサンタと遭遇することが出来た。

走り付付けたダッシュとサンタの魔法で救い上げられたセチコにより、
別々だった筈の部屋はひとつに繋がり、ダッシュはその理の中に認められた。



という感じでこの物語の世界を自分なりに解釈してみました。

解釈というか、もはや妄想ですけど。
実際の設定は脚本を書かれた方の中にだけあると思いますが、
少しでも近い世界観だったら嬉しいなと思う次第です。

ちなみにダッシュがキーマンなんだろうなというのは、
登場した直後から何となく予想はしていました。
理由としては2つ。

ひとつ:メタ視点で物語と客席両方に干渉している
ふたつ:中の人の声がめちゃくちゃイケボだった(すごい好みの声してた

ふたつ目は単なる趣向やん。

あと悪夢がパンジーなのも何となく。
ダッシュが8番目なのにトナカイが6匹しか居なかったしね。



さて、今回の同じ道場生である五条竜也さんについて。

今回はトナカイの中の1匹であるダンさんこと、ダンを演じられていましたが、
これがまさかのオネエキャラ。

こう言っちゃなんですけど、ダンさんが出て来てオネエで喋りだしたの聞いた瞬間に、
今回の脚本は当たりだと確信しました。

というのもですね、五条竜也さんの外面的特徴なんですけど、

・男らしくも整った顔立ち
・背が高い
・スタイルが良い(筋肉質かつガタイが良い)
・アクション得意(居合と空手がバックボーン)

こう言った背景からか、今まで見た芝居でもアクション的なキャスティングが多目でした。

でも初見で拝見したお芝居(劇団 数奇組さん公演)は実は全然アクションなんて無くて、
有能な父にコンプレックスを抱く内気な青年。
そんな役回りでした。
でも実はその時の演技が私的に凄い刺さったんですよ。

↓ちなみにその時の公演についてはこちらをご参照ください。


その後も3回程別劇団さんの公演で観にいったのですが、いずれもアクションメインのキャスティングで、
それはそれで五条さんのポテンシャルを存分に活かしているものの、
どこかで最初に見た五条さんの台詞回しメインの芝居もまた見てみたいという思いがあったんですよね。

※勘違いしないで欲しいのがアクションがダメとかそういう話では無いです。念のため。

今回のダンさんは喜怒哀楽を軽快に台詞に出しちゃうし、
さらにオネエキャラとすることで五条さんの男らしさを良い意味で中和するという絶妙なスパイスで、
演出された方はきっと自分と同じ趣向で五条さんの良さを引き出してくれる人だと嬉しくなりました。

というわけで複雑かもしれませんが、今回のダンさんの演技とても良かったですよ五条さんw


ちなみに座長も脚本も演出も宮本淳奈さんという方で、更に言うとダッシュを演じられていた俳優さんでもありました。
今回の自分の好き要素を1人で複数持っていった感じです。
応援ステッカー五条さんだけ買うつもりが思わず宮本さんの分まで購入してしまいました。
自分の好きな五条さんを引き出してくれてありがとうございました。
次回公演も楽しみにしていますので、また五条さんに面白いキャスティングしてください。




最後まで読んでくれて、ありがとうございました。
それではまた。


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とけ兄は劇団スんナリ座を応援します。