島田紳助がTVに出なくなって(出れなくなって)どれくらいだろう。

そもそも原因となった事件の報道をみていなかったので、
気づいたら、あら、そういえば出ていないね、
というくらいの印象だった。

かなりの数のレギュラーをもっていたらしいが、
(私が見ている番組ではなかったためか)
特別違和感なく、今田耕司とかがすんなり代役をつとめているようにも思えた。

ところが、
島田紳助の不在が、最も大きく感じられたのが、
昨日の『M-1グランプリ』だったのではないだろうか。


毎年この時期、
唯一の楽しみなTV番組といってもいいM-1グランプリ。

今年で第4回を迎えた、
若手(結成10年目まで)漫才の日本一決定戦だ。

「お笑い」でありながら、
ピリッピリにはりつめた空気の中での真剣勝負。

見ているこちらも、笑いながらも手に汗にぎるという、
なんとも形容しがたい楽しみ方ができる番組である。


予選を勝ち抜いた8組+敗者復活組1組で決勝戦が行われ、
期待されていたとおり“アンタッチャブル”が優勝した。


私としては、4位になった“タカアンドトシ”や、
今回初めて見て目を奪われた“南海キャンディーズ”も捨てがたかったが、
アンタッチャブル優勝は、やっぱり、
誰にも文句を言わせない結果だったと思う。


だが・・
なんだろ、この、
もーひとつ燃えなかった感・・。

そう。

審査員に対する物足りなさ、である。

不満、というほどのものではない。

ただ、なんとなく物足りなさ、なのである。

去年、審査委員長席(正しくは“長”ではなかったと思うが、
実質的ポジションとして、一番左端の席)には、
島田紳助がいた。

そしてその隣に、松本人志、である。

それが、今年は西川きよし&南原清隆である。

きよし師匠とナンチャンがどう、というわけではない。
この2人を含めて、審査員の真剣さはすごく伝わってきたし、
各演目に対するコメントも、的を得たものが多かったと思う。

なのに何故か、島田紳助&松本人志の存在感にはまったく及ばない何かがある。

それって“笑いの神様”的なものかな~。

っつっても、紳助が戻ってきて、そのオーラが残っているか、
それは難しいところだけどね。

来年は・・そうだな~、
松本&キムがいいと思うな~。