週末、ミュージカル『オペラ座の怪人 by ケン・ヒル』を観た。

悪くなかったが、
この春ロンドンで見たロイド・ウェーバー版があまりにもよかったため、
多少物足りなさを感じた。

ウェーバー版は怪人の悲しさ、せつなさ、恋の苦しさ
中心に描かれていて、その歌声がジンジン心に響いて
深夜のロンドンの街を、泣きながらホテルに帰ったものだった。

ケンヒル版は、怪人の存在感が薄く、
(とはいえ、名曲「真珠採り」は泣かせる)
劇場関係者たちと怪人との攻防が中心に描かれている。

そしてそこに、チョコチョコっと「笑い」をいれようとしているのだが、
これが、それほど笑えない。
あまりにも、安易な手法で。
安直すぎて。

それでも、

「日本人に英語はわからないから
(といっても字幕はあるんだけど)
うーんとわかり易ぅ~いギャグにしたげようかな」
ということかな。

「こういうギャグに笑わないと、
『日本人は、おかしい時にも笑わない、
本当に不思議な民族だ』なんて、
思われちゃうのかな・・」

なんて要らぬ気をつかって、
「フフフ」
程度に力なく笑ってみたりはしたものの・・。

思うに、

「観て得した」感
(つまり満足感)
っていうのは、
思い切り笑い、
そして同じくらい
思い切り泣いて
こそ、得られる。

どっちかだけでも、ちょっと足りない。

笑って、泣く。
それでこそ、生で舞台を観るということ。

いやいや、
長くなってしまった。

アンガールズと友近のはなしがしたかったのに。

今、たぶん、一番面白いから。
彼らのライヴはまだ観たことがないので
想像だけど、

きっと、途中で感極まって泣ける・・
くらい可笑しいんじゃないかな。