きゃりーさんたちの功績~検察庁改正法案反対を巡って~ | 東海進学アカデミーのブログ

東海進学アカデミーのブログ

ブログの説明を入力します。

#検察庁法案反対 をつけてつぶやいた有名人の方々に対し、もちろん共感の声も多数ありましたが反対、というか単なる罵詈雑言、揚げ足とりでしかない残念な反応も多数ありました

そしてそのような反応を評論家や文筆家、いわゆる識者として目されている方々のおおくがなさっていたのも非常に残念のことでした

流石に
「芸能人(歌手・アスリート)の癖に政治のハナシなんかしやがって❗」という低レベルの反応はあまり多くはなかったようです。

一番目立った批判は「よく知らない・理解してないくせに政治やことを話すのは軽率だ❗」というものでした
この発言は、民主主義というものをそれこそあまりよく分かっていない場合にしか出てこない。
そもそも政治というのは世の中全般、法律に止まらず自然環境、経済あらゆるものを扱う。全ての分野に関し、よく知り、理解してからしか発言してはいけないのならほとんどの人は政治に対し、ごくごく限られた自らの得意分野に関わることしか意見を持ってはいけないことになってしまう。
そもそも政治家でさえ、様々な分野に秀で、深い理解をしているから選挙で選ばれている訳ではない

ましてや今回の法案に関してはその道のプロである法律家の方たちの間でも
「こんな法案か通ったらますます安倍政治の暴走が加速してしまう❗」という意見と「そんな訳ないだろう❗」という意見に分かれているのです

ネット上で有名人の揚げ足とりを得意気にしているレベルの人では、反対の意見を持つ法律家には太刀打ち出来ず「あなたも分かってないよね?黙っててくれる?(笑)」と言われてしまうでしょう

繰り返しますが、民主政治というのは様々な考えを反映させて行われる、というのがその本質です
従って、政治家というのはその様々な意見に耳を傾けつつ、ベストなバランスを選択する仕事なのですから、何かの分野の専門家であることより、人の意見に耳を傾け、様々な人の立場を尊重して決断が出来ることの方が重要になってくる。ある意味、その能力とは人柄とか人格と評されるべきものであり、だからこそ最終学歴小学校の名宰相何てものも存在しうるわけです。
田中角栄さんなんていう方は、それこそ町のおばちゃん、あんちゃんの話しから東大トップレベルの官僚や学者の話しまで非常によく耳を傾けた。勿論専門的な理解が必要な場合は官僚や学者の助言を取り入れる場合もあったが、官僚の専門的な分析より新潟のおばちゃん、じーちゃんのコトバを取り入れる場合だってあった。そういう、いろんな人の考え、コトバを取り入れ、バランスをとるのが民主政治なのです

ですから「よく分かってないことに口出しするな❗」というのは民主政治の根本を理解していればけっして出てこない。

ある意味、市井からこういう発言が出てくるのはやむを得ないこととも思います

しかし、いわゆる識者と言われるかたや、さらには一部政治家自身からこういったレベルの発言が出てしまうのは憂うべき状況ではないでしょうか。

なぜこのような初歩的な民主主義への理解が欠如しているのでしょうか?





※ちなみに安倍政治の暴走が加速するかしないかで言えば加速するに決まってます。条文内容や、法案が作られたのが民主党時代であることを根拠に「暴走が加速するなんてありえない❗」と言っている人たちはちょっとウブ過ぎますね