高浜原発が設計寿命を大きく超える60年の運転を認可された | tokaiama20のブログ

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 今日は、ウインドウズが不可解な動きで、勝手にアップデートを始めて、数時間もパソコンを使えず、更新が遅れた。
 ウィンドウズというのは、アメリカCIA=NSAが、世界中の人々を監視するため、アップデートの名目での個人情報送信ツールとして開発され、ビルゲイツに託したことを、エドワード・スノーデンが暴露している。
 もうすぐウインドウズ10のサポートが終了するということで、何かおかしなファイルが組み込まれたのではないかと疑っている。
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 高浜原発が設計寿命を大きく超える60年の運転を認可された

  高浜3、4号機も60年運転可能に 20年の延長、規制委すべて認可 5/29
 https://news.yahoo.co.jp/articles/05cabe16f82245d6e3d9158e587008ecda000afb
 
来年で運転開始から40年を迎える関西電力高浜原発3、4号機(福井県)について、原子力規制委員会は29日、60年までの運転を認可した。東京電力福島第一原発事故後に原発の運転期間は原則40年となり、政府は最長20年の延長は「極めて例外的」としていたが、これで申請された4原発8基がすべて認可された。

 ■当初は「極めて例外的」 来年6月には「60年超」も可能に
 高浜3、4号機は1985年に運転を開始。関電は昨年4月、延長を申請した。規制委は29日の定例会で、超音波による検査や目視で原子炉容器などの重要設備に問題は確認されていないという審査結果を確認。点検方法は適切で、関電が方針通り計画的に管理することで60年時点でも設備の機能は維持できるとして、運転延長は妥当だと判断した。

 また、タービンを回すための「蒸気発生器」については、伝熱管に損傷が見つかっており、関電は3、4号機とも交換する方針を示している。
 福島第一原発の事故後の法改正で、原発の運転期間は原則40年で、規制委が認めれば1回だけ最長20年延長できるようになった。政府は当初、延長について「極めて例外的なケースに限られる」(当時の野田佳彦首相)と説明していたが、申請が認められなかったケースはない。

 これまでに60年までの運転が認可されているのは、関電の高浜原発1、2号機、美浜原発3号機(福井県)、日本原子力発電東海第二原発(茨城県)、九州電力川内原発1、2号機(鹿児島県)。
 運転延長が認可された8基のほか、今後10年で運転開始から40年を超える原発は14基ある。さらに来年6月に本格施行される新制度では、規制委の審査などで停止した期間を運転期間から除くことで60年超の運転が可能になる。

 除外期間の審査基準は経済産業省の有識者会議で議論中だが、同省の昨年3月時点のまとめでは、除外される可能性のある期間は高浜原発3号機で5年9カ月、4号機で6年4カ月とされた。(玉木祥子、矢田文)
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 引用以上

 運転20年延長が認められたけど…使用済み核燃料が3年後に満杯 リスクまみれの高浜原発3、4号機 2024年5月30日
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/330356?rct=genpatsu

 60年という超老朽原子炉の運転を認可したのは、原子力規制委員会である。
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8E%9F%E5%AD%90%E5%8A%9B%E8%A6%8F%E5%88%B6%E5%A7%94%E5%93%A1%E4%BC%9A_(%E6%97%A5%E6%9C%AC)#

 委員は全員、原子力村の関係者で、もちろん原発推進派しかいない。
 https://www.nra.go.jp/nra/gaiyou/profile02.html
 以前は島崎邦彦氏のように、安全性に疑念を表明する地震学会関係者もいたのだが、フクイチ事故後、地震による原発の危険性を口にするような人たちは完全に排除され、代わって伴信彦のように、あからさまに被曝被害を矮小化するような人物が原子力産業から送り込まれた。

 高浜原発の何が問題なのか?

 ① 160気圧という超高圧で運用されるPWR加圧式原子炉は、長年にわたる中性子の照射によって、炉心耐圧容器が脆性劣化を起こしやすくなっている。
 もし稼働中に大地震などでECCSが作動して注水による亀裂が生じれば、爆発的に崩壊し、京都市あたりまで永久に居住不能になるほどの猛烈な放射能汚染が生じる可能性がある。
 詳しくは、CNICによるレポートで。
 
  高浜原発1号機の寿命延長は危険だ ―圧力容器鋼材の破壊靭性予測は当てにならない2015/10/01
  https://cnic.jp/6645

 ② 関西電力の原発は、敦賀・高浜・大飯・美浜だが、実は組織構成こそ違うが、もんじゅや常陽も、実は関西電力の人脈であり、美浜原発と同じ敷地内に建設されている。
 そのもんじゅは、「デタラメ春樹」と異名を取るほど杜撰な運営で知られた原子力規制委員会でさえも匙を下げるほど、運営主体「動燃→機構」が信じられないほどデタラメであることが知られ、2015年、とうとう規制委員会が「運営主体の動燃を追放して別の運営組織を作れ」と指示したほどだ。
 https://xtech.nikkei.com/dm/atcl/feature/15/021000058/021000001/

 ③ 関西電力の経営幹部に、山口組などの暴力団が入り込んでいて、例えば「原発反対の大飯町長を殺害せよ」のような異様な指令を出したことが明らかにされた。
 
反原発町長を、はよ殺さんかい!2019年10月01日
  https://hirukawamura.livedoor.blog/archives/6081394.html
  つまり、関西電力は「反社組織」である。

 ④ 今回、原子力規制委員会は高浜原発の二つの原子炉に、60年運転を認可したが、そもそも原発の設計寿命は、実は30年にすぎなかったのだ。
 
 2022年、参院における辻元清美の質問
 https://www.sangiin.go.jp/japanese/joho1/kousei/syuisyo/210/syup/s210064.pdf

  辻元清美の質問に答えて政府は以下の文書の存在を認めた。
 資料には「寿命末期、つまり四十年後」の記載があることを政府は確認しており、このことから原子炉の耐用年数は四十年を想定していることが明らかである。
 資料には「当社は、発電所の耐用年数を三十年として指示したが、メーカーは(中略) 主要機器の耐用年数を四十年としている」 の記載があることを政府は確認しており、このことから福島第一原子所も同様に原子炉の耐用年数は四十年を想定していることが明らかである。
 また、同委員会の質疑で、政府はIAEAのデータを基に以下答弁している。
・世界で廃止を決定済みの原子炉は百九十九基 
・その平均運転年数は約二十九年
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 一部抜粋引用

 今から半世紀以上前ではあるが、ウェスチングハウスやGEなどの原子炉メーカーは、「原子炉の寿命は30年」と公表していた。
 ところが、その後、経済性の観点から、35年になり、やがて全世界的に「長持ちさせないと金がかかる」という理由で、原子炉の寿命は40年ということにされた。
 IAEAはじめ、世界の原子力機関による「原子炉寿命」は40年が共有されている。

 ところが日本だけは、原子炉廃炉費用の暴騰=1基500億円の予定が1兆円ということになり、電力会社に原子炉の廃炉解体費用がないことで、無制限の運用を要求しはじめた。
 原子力村の人間しかいない規制委員会は、これを無条件で了承し、運転期間が60年を超えても構わないと発表した。
 https://hirukawamura.livedoor.blog/archives/5979526.html

 ⑤ 高浜原発のような加圧式原子炉(関西電力の原子炉は、敦賀一号機を除いて、すべてPWR)は、中性子による脆性劣化の宿命を抱えていて、運転を重ねることで、炉心が突然崩壊する危険性が増してゆく。
 https://hirukawamura.livedoor.blog/archives/5827246.html

 ⑥ 確かに原子炉の寿命を明確に定める指標は存在していない。国や電力企業は、「きちんと点検し、劣化部品を交換すれば永久にでも運用可能」と表明している。
 だが、電力会社が、本当に安全性を第一義に考えて、確実な点検と管理ができているのか?

 実は、私は、原発の保守管理にあたる非破壊検査の資格を数十種類も所持している。ほぼ全容を理解しているつもりだ。
 原子力のようなプラントを検査するには、6種類ほどの方法を使用する。
 それはPT(染色浸透)・MT(磁気)・RT(放射線)・ET(超音波)・圧力・打音振動などだ。他にも多数あるが、普通は上の検査で、安全が確認されたことにしている。

 だが、どの検査も死角、弱点がある。まずは人間が密着して行うのが普通なので、入組んだ配管のため、視野から外れる死角部分、放射線が通過できず結像できない部分、超音波が通らない部分など、すべての欠陥を完璧に検査できる検査方法など存在しない。
 さらに、それ以上に、関電のようなデタラメ組織では、手抜きが横行することが多い。ちょっとでも困難な検査は、「やったフリ」で済ましてしまうのだ。

 2004年、関西電力美浜原発が起こした、極めて深刻な死傷事故は、関電特有の信じられないほどたるんだデタラメ習慣のなかで起きた。 
https://www.shippai.org/fkd/cf/CB0011025.html

 運転中の原子力発電所のタービン建屋(3階建て)内で、配管が破裂して高温の蒸気が噴出し、2階で定期点検の準備作業をしていた作業員11人のうち、4人が死亡し、2人が重体、5人が重軽傷を負った。後日、重体の1人も死亡した。

 配管破裂の原因は、エロージョン/コロージョンによる局部減肉である。こうした配管破壊が起きるのは、工学的には常識であって、これを予見できなかったことはありえなかった。当然、定期点検の対象である。
 ところが、関電は、これが二次配管で放射能汚染リスクが低いことで、検査対象から外し、27年間も厚み測定を怠っていた。点検台帳にも含まれていなかった。

 検査会社は、この記載漏れに気づき関電に対し検査を提案したが、関電側の動きは鈍く、27年間放置された配管は、検査中に破裂し、凄まじい災害になった。
 これは、関西電力のデタラメ体質によるという指摘が多い。
 
どろどろに腐り落ちた死体=関西電力 2020年03月20日
 https://hirukawamura.livedoor.blog/archives/5827649.html

 美浜原発三号機大事故は、原発史上でも特筆すべき大過失事故なのだが、この事故で関電関係者がどのように刑事処分を受けたのか、しらべてもまったく表示されない。
 福井県警が業務上過失致死で立件したはずだが、どのような判決が下され、関電役員が処分されたのか、ネット上でまったく知ることができなかった。

 関西電力は、私のブログもたくさん削除させているようなので、おそらく知られたくない情報ではないだろうか?
 5名を殺し、6名に重傷火傷を負わせた事故の責任が、どう問われたかは、今回の高浜原発の60年運転延伸認可とも関係している。
 こんなデタラメ運営を繰り返す関西電力に、60年の運転を認可することは、日本を滅亡させる意思しか感じられない。

 はっきりいうが、60年間稼働して安全な原子炉は存在しない。
 美浜原発で起きたように、人間は、とりわけ杜撰な体質の関西電力は、管理体制に無数の見落としがある。
 脆性劣化の問題も、繰り返し告発されているが、関電は「安全だ、国が認可している」の一点張りで、まったく誠実な対応をしない。

 理由は、もしも原子炉寿命を40年にしてしまうと、莫大に膨れ上がった原発解体費、廃炉費用がまったく捻出できないのだ。
 当初500億円程度と見込まれていた廃炉費用は、今や最低でも一基1兆円と見積もられている。
 一基だけでも関西電力は倒産してしまうのである。

 だから、必死になって老朽化を安全と言いくるめて、ひたすらフクイチやチェルノブイリのような巨大事故を待っている。
 もし破局事故が起きれば、フクイチ事故がそうであったように国が面倒を見てくれる。経営陣は高額の退職金をかすめ取ってドバイに逃げればいいと考えているのだ。

 原発は日本を完全破壊する巨大事故を繰り返して終わりを迎える 2023年11月04日
 https://hirukawamura.livedoor.blog/archives/6083849.html

 自民党政権が、破局事故を覚悟して原発の寿命超過危険運転をするしかない事情 2022年12月14日
 https://hirukawamura.livedoor.blog/archives/5996933.html

 関西電力首脳は原発巨大事故が起きて京都市が壊滅し、日本国家も崩壊することなどに何の関心もない。関心があるのは、逃げたドバイでの新しい生活だけだ。勝俣恒久や清水正孝と旧交を温め、「バイバイ日本!」と乾杯しながら楽しい余生を過ごすつもりなのだろうか?