PFASとは有機フッ素化合物のことだ。1万以上の種類があるといわれ、日本で使われたのは戦前、1940年代といわれる。
フッ素化合物の一種である「パーフルオロカーボン」が、戦前、731部隊で代用血液として使われ、大規模な人体実験が行われたことが知られている。
被験者は、強制連行された地元中国人だったが、毒性のため全員死亡したとみられている。
https://www.lit.osaka-cu.ac.jp/user/tsuchiya/class/vuniv99/exp-lec4.html
731部隊司令官、内藤良一が戦後、部隊員を集めて発足させた会社に、日本ブラッドバンクという血液供給企業があったが、売血を主体としていたため、輸血供給によって日本中に肝炎ウイルスを拡散させて数万人の犠牲者が出ていることを批判され、売血事業は中断し、献血供給として日赤が受け継いだ。
しかし、日本ブラッドバンクは、ミドリ十字社という企業にそっくり受け継がれ、血液製剤専門企業として、薬害エイズ問題を引き起こした。
エイズ血漿による感染被害者は約1500名、うち半数が死亡している。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%96%AC%E5%AE%B3%E3%82%A8%E3%82%A4%E3%82%BA%E4%BA%8B%E4%BB%B6
その後、三菱ウェルファーマが事業を引き継いだが、緑十字社、子会社の放射線検診協会が、厚労省医官と結託して、小学生児童に集団結核X線検診を強要したことで、日本の乳ガン・肺癌激増に大きく貢献していると考えられている。(現在、田辺三菱製薬)
1950年代、児童の間接X線撮影の被曝量は、1枚あたり30ミリシーベルトといわれた。ちなみに、検診によって発見救命された人数の50倍の被曝発癌死者を出したと思われる。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9F%E3%83%89%E3%83%AA%E5%8D%81%E5%AD%97
パーフルオロカーボンによる代用血液開発は、ミドリ十字社で続けられ、1960年代~90年前後まで、人体実験も行われたようだ。しかし、ミドリ十字社の社会的糾弾による転籍とともに、代用血液構想も消えてしまった。
実験結果は隠蔽されているが、おそらく被験者は全員死亡したと思われる。
PFAS=有機フッ素化合物の深刻な毒性が告発されるようになったのは、21世紀に入ってからだ。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9A%E3%83%AB%E3%83%95%E3%83%AB%E3%82%AA%E3%83%AD%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%82%AD%E3%83%AB%E5%8C%96%E5%90%88%E7%89%A9%E5%8F%8A%E3%81%B3%E3%83%9D%E3%83%AA%E3%83%95%E3%83%AB%E3%82%AA%E3%83%AD%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%82%AD%E3%83%AB%E5%8C%96%E5%90%88%E7%89%A9
PFAS は生物体内でも分解されないため「永久化学物質とよばれる。PFASには様々な物質があるが、生物学的半減期は平均4~5年とされており、広範囲に環境汚染されている地域において、健康に悪影響を及ぼすほどの分子が人間の体内に蓄積することが示唆されている。
PFASによる人体への影響
PFASの曝露濃度と肝障害との関連性に関するメタ分析から、PFOA、ペルフルオロヘキサンスルホン酸(PFHxS、およびペルフルオロノナン酸(PFNA)といったPFASの曝露と、肝障害には相関があることが判明している。
デュポン社ワシントン工場周辺の69,000人を対象に行った血液検査からPFOAによるヒトの健康への悪影響を関連付ける包括的な疫学研究が行われている。
工場周辺に住む住人の血液中のPFOAは、平均83.0ng/mLであり、通常のアメリカ人の40倍であることが判明した。
これらの住民の健康状態から、高コレステロール血症、潰瘍性大腸炎、甲状腺疾患、精巣腫瘍、腎臓癌、妊娠高血圧症候群との関連性が報告されている。なお、高血圧症や自己免疫疾患に関する疾患、心筋梗塞や狭心症には関連性が無いことが報告されている。
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一部引用以上
日本でPFAS問題が取り上げられたのは、フライパンなどのコーティング剤にPFASが使われているものがあることと、靴や衣類の防水剤に使われている問題が告発されたのだが、わけても深刻なのは、米軍基地で消火訓練によって泡消火剤が大量に使われ、水溶性のPFASが地下水に浸透して、近隣の水道資源を大規模に汚染していることが明らかにされてからだ。
メディアの取材に対し、米軍当局は傲慢な姿勢で取材を拒否し、事態を隠蔽しようとしている。
発がん性疑い「PFAS」多摩地域の検出問題 米軍横田基地が本紙取材にゼロ回答 汚染関連の有無に言及せず 2022年12月4日
https://www.tokyo-np.co.jp/article/217768
「PFAS汚染源」はどこだ 米軍内部文書から見つかった事実…疑念呼ぶ「横田の3000リットル」2023年6月11日
https://www.tokyo-np.co.jp/article/255950
有機フッ素化合物PFAS(ピーファス)とは?健康への影響は?
https://waterstand.jp/waterlife/water_knowledge/waterlife00041.html
https://puric.organo.co.jp/column/pfas/
PFASには毒性が確認されている。
発がん性
国際がん研究機関(IARC)は、PFASの一種であるPFOAとPFOSを「ヒトに対して発がん性がある」と分類。
ホルモンかく乱作用
PFASは、ホルモンの働きを阻害する。
甲状腺疾患や生殖機能の異常、肥満、心疾患などのリスクを高める可能性。
(註=これらは発癌プロモーターとして作用する)
免疫機能の低下
PFASには、免疫機能を低下させる作用があり、感染症にかかりやすくなる可能性がある。
PFAS(ピーファス)はどこから?
世界保健機関(WHO)の専門組織である国際がん研究機関(IARC)は、2023年12月の発表で、PFOA・ピーフォアの発がん性を「可能性がある」から2段階引き上げ「ある」に認定した。 また、PFOS・ピーフォスは、新たに「可能性がある」の分類に追加しました。
PFOAは、特に空港や軍施設の泡消火剤で広く使われており、消防士が体内に取り込む可能性がある。市民はおもに食品と飲料水によって摂取し、汚染地域ではおもに飲料水が摂取源となっている。 引用元:東京新聞
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PFAS基準値の推移
アメリカでは、2009年に200PPTだった基準値が、2023年に4PPTにまで引き下げられた。日本では2020年の50PPT以来、変更がない。
アメリカで、強く危険視されるべきデータが確認されたことを意味している。
しかし、日本政府が基準値を下げない理由は、米軍基地周辺の汚染を規制すれば、膨大な地域の自治体の飲料水が基準値を超えてしまい、利用不可能になってしまうためだろう。
ちょうど、フクイチ事故による放射能汚染問題と同じで、根拠もないまま許容量を何十倍にも拡大しようとしている可能性がある。
これを見ると、かつて私が住んでいた立川・国分寺地域の水資源は全滅であり、住民の血中濃度が許容量を大きく超過してしまっている。
食品安全委員会の暫定許容量は、1Kgあたり20ngであり、上のデータでは、血液1mlあたりの数字なので、桁違いに汚染が進んでいることが分かる。
https://www.fsc.go.jp/iken-bosyu/iken-kekka/kekka.data/pc1_pfas_pfas_060207.pdf
こうなると、日本社会は、ただでさえフクイチ事故による放射能汚染で民族の未来が危ぶまれているのに加え、有機フッ素化合物による体内汚染とも戦わなければならないことになるが、残念ながら克服する方法は、安全地帯への移住だけだ。
イノベーションを追いかけて新製品を開発するのはよいが、すべての事実は、表裏一体、良い側面と悪い側面、正の結果と負の結果が同時に対立することで存在しているのだ。
ひとつの新技術が、実は、人類滅亡につながる危険性を孕んでいることは無数に存在している。
その代表が核開発・原子力発電である。その驚異的な成果から、正の側面だけに目を奪われ、負の側面を見ようとせず、憑かれたように開発に夢中になった結果、地球上に数百万トンという超危険な核廃棄物を蓄積してしまった。
これが全生物をじわじわと滅ぼして行く。核開発はトイレを無視し、あるいは将来に押しつけて進められたため、80年を経ても誰一人トイレを開発できず、地球環境を残酷に汚染し続けているのだ。
PFASも核開発に準じて、大きな危険性を孕んでいたが、便利さに目を奪われて、負の側面を無視して開発が進められたため、今になって人類の未来を押し潰す暗雲として社会に漂っている。
だが、くっつかないフライパンや濡れない服、靴など本当に生活に必要なのだろうか?
確かに便利になったかもしれないが、その負の側面は恐ろしい未来を約束しているのだ。