賃貸住宅に住むと早死にするという記事が…… | tokaiama20のブログ

tokaiama20のブログ

ブログの説明を入力します。


 私は、25歳から50歳まで25年間、名古屋市内の住宅公団アパートに住んでいた。
 名古屋駅から徒歩10分という便利快適な環境で、目の前に地下鉄の駅があった。
 たぶん、全国でも有数の利便住宅で、家賃は2~2.5万円程度の1LDKだった。

 ところが、2000年頃から住宅公団に汚職が頻発したことがきっかけで、構造改革という名目で、さまざまな見直しが行われ、家賃も見直され、私が住んでいた住宅は「高度利便住宅」と札がつけられ、家賃が一気に二倍以上になることになった。
 緩和措置とかで、2年程度かけて段階的に上がってゆくのだが、じわじわ上がる家賃の恐怖に怯え、山が好きだった私は、なんとかして中津川地方の田舎に住みたいと願っていた。

 ちょうどこのころ、痛風が悪化して「痛風腎」となり、年中、頻繁に痛風発作や尿路結石を起こしたりして、まともに働けなくなった。
 顔色はどす黒くなり、尿量が減って死を覚悟するほどだった。
 これは今でも完治せず、原因であるテストステロンと尿酸を抑える薬を飲み続けている。おかげで体が女性化してきてしまった。
 (後に、有機溶剤を扱う仕事で腎臓が悪化したことが原因と分かってきた)

  もの凄い不調が続いているとき、たまたま実父が私の結婚資金として貯めてくれていた金を、未婚老人になりかけていた私に与えてくれ、それで今住んでいる中津川の別荘地を購入した。当時は、すでにバブル時代の土地価格が8割以上も下落して坪1万円程度と安かった。今は、さらに、その半額程度だ。

 その別荘地には、一軒だけ先住者の私より10歳ほど上の夫婦が住んでいた。
 こんな不便な土地に、一軒だけ常住していた理由が不審ではあった。後、近所に住む常住者の多くが、訳ありの人たちばかりだった。
 例えば、浮気して妻に家を追い出された校長先生とか、同じく会社役員とか、私のような落ちこぼれ老人とか、交通の不便な過疎地に住むには、やはり特別の理由があったようだ。
 
 後に、この先住(といっても2年ほどだが)夫婦が、一度も見たことがない、とんでもなく恐ろしい人物だったことが分かってきた。
 最初、この夫婦は、移ってまもない私の敷地に深夜に入り込み、山菜を根こそぎ持ち去っていった。
 「ずいぶんコンプライアンスに反した人だ」と思ったが、やがてコプライアンスどころではない、プロの窃盗グループと思われる証拠が続々と確認できた。

 夫Aは、深夜、真っ黒な服で出歩いていて、挨拶しようとすると、音もなく藪に消えていった。後に、近所で車上荒らしの被害があったことを被害者から直接聞いた。
 私も、なぜか車にあったハンディ無線機を盗まれたが、それ以前に、10万円くらいする全バンド全モード携帯無線機を盗まれて怒り心頭だった。
 車のハンディ無線機は、恵那署に被害届を出し、製造番号を公開したら、しばらくして私が忘れたように車に戻してあった。恵那署に届けを撤回しに行ったら、私が忘れていたに違いないと決めつけられた。

 私の住んでいる場所は、ひどい袋小路の奥の奥で、外部から泥棒が侵入できるような場所ではないので、最初からAを疑っていた。
 それにしても、普通の人には合法的に使用できないアマ無線機を盗んだ理由は何だったのか不思議だった。

 私がAを泥棒と疑い始めた2018年頃から、私の車のタイヤに木ネジがねじ込まれ、8回もパンクさせられた。それはいつでも滅多にパンクしないはずの前輪だからAがやったと見当をつけていた。
 やがて、たくさんの工具類が盗まれた。それは、すべて窃盗団が侵入に使用できるものばかりだった。例えば、60センチステンレススケールや1mアルミスケールは、プロの泥棒が、門のかんぬきを外すのに使う。

 他に、たくさんの包丁(研ぎ屋をやってた)や石頭ハンマー、切断工具なども盗まれた。すべて泥棒御用達工具類ばかりだった。
 これを見て、私はA夫妻が間違いなくプロの窃盗団であることに確信を抱いた。無線機はグループの連絡に使うためのものだ。
 妻も数回、山菜を盗んだことから、窃盗団の一味だと思った。またAが井戸の周りに張った電線に感電した翌日、妻は私を睨み付けていたので、間違いないだろう。

 やがて、Aは私の家に絶対分からないように仕掛けた隠しカメラを持ち去ったので、警察に連絡したが、やってきた50歳くらいの警察官は、シャーロックホームズ気取りで「溝の落葉に足跡がないので私の狂言だ」と決めつけた。持ち去られた隠しカメラは、私が落としたと決めつけたので、私は中津川警察のレベルに驚愕させられた。

 また、三回も蛭川駐在に被害品を紙に書いて訴えたのに、一度も事情聴取さえ来なかった。蛭川駐在が、私の訴えを被害妄想と決めつけたため、中津川警察も岐阜県警も、最初に決めつけた「私の狂言」という警察の見立てを変えようとしなかったのだ。
 現在、私は、一連の事件による中津川警察の不当な姿勢を暴露出版する準備を進めている。
 http://hirukawamura.livedoor.blog/archives/5877989.html

 つい興奮して話が飛んだので元に戻す。
 私は公団住宅を出て、中津川の田舎で暮らすことを決意し、最初、30万円ほどの倉庫用スーパーハウスを購入して、そこに住むことにした。
 これは、とりあえず部屋にはなっているが、冬場は室内で石油ストーブを焚き続けてもマイナス7度近くなる代物で、まるで冬山の幕営だった。

 やがて、加子母で杉間伐材キット住宅を見つけ100万円程度で購入し、自力で組み立てた。これは優秀な住宅で、薪ストーブを焚けば天国だった。
 水回り配管、風呂、浄化槽なども、すべて自作した。これらは20年近く経た今でも、十分に利用可能な状態である。

 私は、Aという近所に住む泥棒に制裁が加えられないため、強い緊張関係にあるが、中津川に住んでいることについては非常に満足している。Aは、今、住んではいるが、ほとんど出会わないのだ。

 今いる田舎は、私が移住した2004年頃には、15分ほど離れた日8便のバス便は、2020年に完全廃止されてしまった。
 今では、この地方の老人たちは、自家用車でしか買い物にも病院にも行けないのだが、その車の運転免許更新が、70歳を過ぎると、嫌がらせのように困難になってしまうのだ。
 国は、まるで過疎地方の老人たちに、孤立して餓死せよと言っているようなものだ。

 それでも、この土地では、能登と同じように、至る所に清水が湧き出ているので、大震災になったとき、水道が出なくとも、比較的容易に水を得ることができる。
 また土地に余裕があり、至る所に森林があるため、トイレが使えなくとも不便など感じない。

 私にとっては、交通の利便さよりも、この大森林地帯と清冽な水源の方が魅力的なのだ。家が倒壊しても裏山にテントを張って生活空間を確保できるわけだ。
 ただし、熊やカモシカがしょっちゅう訪ねてくるのはご愛敬だ。

 さて、今回は、週刊現代の面白い記事を見つけたので紹介する。

 2024.01.20 「賃貸住宅に住むと早死にする」…!名門大学が研究論文で明かした衝撃の理由とは 「持ち家vs賃貸」論争
 https://gendai.media/articles/-/122820

 「家賃の支払い」が大きなストレスに ベイカー教授が総括する。
 「我々の研究は『老化と住宅環境の関係』について調査する目的のものであり、『なぜ賃貸が老化を早めるのか』について明らかにするものではありません。
 ただそれでも、1400人以上の協力者から得たデータを分析すると、賃貸住宅が老化を早める要因は見えてきました。

 老化に大きく影響を及ぼしていると考えられるのは、賃貸住宅における『毎月の賃料の支払い』に対するストレスです。
 同じく、予想外の賃料の上昇や契約延長ができるかどうかの不安などもストレスとなっていると見られ、老化を早めている可能性が高い」

 実際、長期的なストレスが老化の原因となることは、医学的にも証明されているという。高齢者医療に従事する医療法人「新穂会」理事長の都外川新氏が語る。

 「ストレスが慢性的に続くと、栄養の吸収や老廃物の排出に支障をきたすほか、細胞の変異や死滅が起きます。これがいわゆる老化です。住まいというのは生活のなかで最も身を置く時間が長い場所であるわけですから、当然、住居の問題によって生じるストレスは大きいと考えられます」

 喫煙による健康被害よりも失業によるショックよりも、賃貸に住んでいるストレスのほうが早死にする……。
 この研究結果を受けてにわかに勢いづくのは、もちろん、「持ち家派」の論客たちだ。

 「賃貸派」が猛然と反論
 『持ち家が正解! 賃貸vs.購入論争 データを見れば答えは出ている』などの著書がある麗澤大学未来工学研究センター教授の宗健氏が語る。

 「健康に関しては、やはり持ち家のほうが優れていると言えます。特に高齢者の場合は、室温の変化によって血圧が上下し、心臓や血管の疾患が起こる『ヒートショック』が寿命に影響すると言われています。持ち家や分譲マンションであれば、断熱やバリアフリーなど、リフォームも容易にできます。

 また、持ち家の場合は、ローンが終わっていれば心理的な安心感につながります。賃貸派は簡単に引っ越せるメリットを主張しますが、高齢者にとって引っ越し作業や慣れ親しんだ家や街から離れるというのは大変なこと。人生を過ごした思い出とともに、愛着のある家に暮らすということは、健康維持にとって何より重要なのです」

 長年、持ち家のメリットといえば資産になることが挙げられてきた。それにくわえて長生きまでできると言われてしまえば、もはや「賃貸派」に打つ手はなしか……。
 だが、長きにわたって続いてきた論争は、そう簡単に終止符が打たれるものではない。

 「賃貸派」として知られる経営コンサルタントの日沖健氏が、猛然と反論する。
 「そもそも、このアデレード大の研究はイギリスのデータをもとにしたものであり、日本とは住宅事情が違うのではないでしょうか。地震の少ないイギリスでは築年数を重ねた賃貸物件も多く、なかにはエアコンがついていないケースもある。
 一方、日本では賃料の安いアパートであっても、ほとんどがエアコンを完備しています。またイギリスと日本の比較をした場合、治安にも差があるはずです」

 それ以外にも、イギリスでは近年、賃貸物件の賃料が高騰し続けているという問題もある。慢性的な住宅不足により、昨年の首都・ロンドンにおける平均賃料は月々約47万円。こんな状況では、「毎月の支払い」がストレスになるのは当たり前だというのだ。

 日本ならではの「不安」も 日沖氏が続ける。
 「日本でマンションを買えば、管理費や修繕積立費などの維持費もかかります。地震大国である日本では、一軒家であっても古い家であれば耐震基準などの不安も出てくるでしょう。いずれも、ストレスという意味では同じではないでしょうか。それぞれのライフステージにあわせて最適な住宅を選択できる賃貸のほうが、日本においてはむしろ精神的安定が保てると思います」

 住宅ジャーナリストの榊淳司氏もまた、日本ならではの不安はある、と主張する。
 「日本では現在、不動産バブルともいえる状況が続いています。私は職業柄、さまざまな住宅に関する相談を受けていますが、ここ数年でマンションを購入した人のなかには、『いつ自宅の資産価値が下落してしまうか、不安で仕方がない』という人も数多くいます。

 なかには、引っ越しするつもりがないのにもかかわらず、近隣にできた新築マンションの内見を繰り返し、相場チェックに余念がない人までいる。現在の日本の状況では、資産価値の下落に対する恐怖も、十分ストレスになっていると言えるかもしれません」

 アデレード大の研究をうけ、むしろ激しさを増す賃貸・持ち家論争。どうやら結論を出すのは容易ではなさそうだが、いずれにせよ、老化を早めないために重要なのは、住宅環境に対するストレスを軽減することだ。

 前出のベイカー教授はこうアドバイスを送る。
 「賃貸であっても、たとえばペットを飼っている人は老化が遅くなる傾向があります。また、賃貸期間が短期から長期に変わった人も同様にストレスが軽減している。借り手の権利が守られることで不安が解消され、老化スピードを遅くすることは間違いありません。

 オーストラリアでは、政府が賃貸住宅の借り手に対しさまざまな保護を行っており、それがストレス軽減につながっている。我々の論文が、世界各国で住宅環境見直しのための一助になれば望ましいですね」

 アデレード大の論文はインターネット上にも公開されている。住宅環境の見直しを考えている人は、ひとつの参考としてみてはいかがだろうか。
 「週刊現代」2024年1月13・20日合併号より
********************************************************
 引用以上

 今や、持ち家は、私の住む中津川のような田舎でなければ許されない環境にある。
 ただし、新築は、建材価格の暴騰により、一般の人が簡単に手を出せる価格でなくなっている。
 一方で、不便な過疎地帯の土地価格は、暴落といえるレベルで、私の土地など、今や坪5000円でも高すぎるといわれるほどだ。
 もうすぐ10Kmほど離れた場所に、リニア新幹線岐阜県駅ができるという触れ込みなのにだ。

 だから、「失われた30年」のなかで貯蓄も進まなかった人々は、中津川のような過疎地帯で、タダ同然で売り出されている農家を購入するしかないのだ。
 60歳未満なら、車を利用できるので、事実上不便はないのだが、70歳を超えると、過疎地域での不安が増すことになる。

 だから、今の自民党の「新自由主義政策」、つまり金にならないシステムは淘汰廃棄してゆくという政治方針をやめさせて、過疎地方の「防人さん」に便宜を図る政党政策が行われなければならない。
 唯一、令和や社民党、共産党が過疎地方への援助姿勢を打ち出しているが、やっと23年間の志井独裁を抜け出して田村智子に代わったと期待した途端に、田村は志井以上の独裁姿勢を見せて、みんなをがっかりさせている。
 
 これはマルクスのゴータ綱領批判に出てくる「一党独裁路線」の継承を田村智子が表明したものだった。 
 https://www.sankei.com/article/20240118-U5GPPFKFPNOADCILGLFEIK5HKU/
 残念ながら、これでは共産党の人気回復による地方救済は絶望的だ。
 
とにかく、消費税をやめさせて、地方の防人住民を優遇しないかぎり日本の未来はなく、地方は熊やイノシシの天下になるしかない。

 過疎の田舎に住むと言うことは、豊かな人間性を取り戻すということだ。
 それは表題である「早死にしないですむ生活」を取り戻すということでもある。
 これからは、過疎地方の廃棄農家を改良して、みんなで住み、一定の小さな自給自足・共同体生活を目指さなければ日本人の未来は存在しないと、私は書き続けてきた。

 過疎の田舎には、不倫老人、落ちこぼれ老人、泥棒老人しか住んでいないという現状を突破し、若者たちのユートピアを作らなければならないと私は思う。
 過疎の食材産業を構築することが、一番の近道ではないだろうか?