袴田巌さんの再審に有罪立証を決めた人権破壊の犯罪検察 | tokaiama20のブログ

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 袴田巌さんの再審に有罪立証を決めた人権破壊の犯罪検察

 袴田巌さんとは何者か? 我々の年代では、逮捕から再審まで、数え切れないくらいの報道情報があって、無理に思い出さなくとも名前がすらすらと出てくる人物である。

 ウィキ情報から抜粋
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A2%B4%E7%94%B0%E5%B7%8C

 1936年3月10日生まれ(87歳)静岡県浜名郡雄踏町(現浜松市西区)
 静岡県清水市(現静岡市清水区)横砂の有限会社王こがね味噌橋本藤作商店(1972年に「株式会社富士見物産」と改称)に就職。

 1966年6月30日に同社専務宅で後に袴田事件と呼ばれる強盗放火殺人事件が発生、8月18日容疑者として静岡県警察に逮捕された。
 当初は無実を主張したが、警察の取調べが進んだ際、自白をして調書を取られた。1通を除いた44通の自白調書は、裁判所で証拠採用されなかった。公判では一貫して無実を主張したが、1980年12月12日、最高裁判所で死刑確定した。弁護団による2度の再審請求などを経て、2014年3月27日、静岡地方裁判所が再審開始と死刑及び拘置の執行停止を決定、東京拘置所から47年7カ月ぶりに釈放された。

 釈放後は東京都内の病院に2ヶ月間入院して長年の拘置所生活による拘禁症状などの治療を受け、48年ぶりとなる2014年5月27日に故郷の浜松市に帰還。地元の病院でさらに治療を受けた後、7月1日に退院して姉宅で生活を始めた。

 一方、静岡地方検察庁は同年3月31日、再審開始決定について東京高等裁判所に即時抗告。2018年6月11日、東京高裁は再審開始を認めない決定を出した。
 東京高裁は拘置の執行停止は取り消さなかったため釈放は維持された。弁護側が特別抗告し、最高裁判所は2020年、高裁の決定を取り消して差し戻した。
 2023年3月に東京高裁は静岡地裁の決定を支持する決定を出し、東京高等検察庁は特別抗告を断念。死刑確定事件では戦後5例目となる再審の開始が決まった。
https://www.nichibenren.or.jp/activity/criminal/deathpenalty/q12/enzaihakamada.html

 再審で無罪判決が出るまで、袴田は法的には死刑囚のままである。
 2013年4月9日迄に「世界で最も長く収監されている死刑囚」として、ギネス世界記録に認定されていることが判明した。
 ギネスの公式サイトに因ると、1審の静岡地方裁判所で死刑判決を受けた1968年9月から2010年1月迄の42年間収監されていることが、ギネス世界記録認定の対象となった。
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引用以上
  袴田巌さんの再審が決定している。私が袴田事件について知ったのは、約60年くらい前で、父親が社会党総評の役員だったので、自宅にたくさんの袴田さん支援情報が来ていて、私も読みふけりながら、警察、検察、裁判所への激しい憤りを抱いた。
 袴田事件は、ベトナム戦争とともに、私の人生の価値観を定めた国家権力による人権侵害の代表的事件である。
 袴田さんの司法による虐待は、逆に、全国に人権活動家を無数に産んだともいえる。

「メンツのためでは」袴田さん再審、検察の有罪立証方針に支援者憤り
朝日新聞社 によるストーリー • 7月11日
 https://www.msn.com/ja-jp/news/national/%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%83%84%E3%81%AE%E3%81%9F%E3%82%81%E3%81%A7%E3%81%AF-%E8%A2%B4%E7%94%B0%E3%81%95%E3%82%93%E5%86%8D%E5%AF%A9-%E6%A4%9C%E5%AF%9F%E3%81%AE%E6%9C%89%E7%BD%AA%E7%AB%8B%E8%A8%BC%E6%96%B9%E9%87%9D%E3%81%AB%E6%94%AF%E6%8F%B4%E8%80%85%E6%86%A4%E3%82%8A/ar-AA1dHaaX

  1966年に起きた静岡県清水市(現静岡市)のみそ製造会社の専務一家4人殺害事件で死刑が確定した袴田巌さん(87)の裁判をやり直す再審公判。静岡地検は10日、3カ月の検討の末に有罪立証する方針を静岡地裁に伝えた。審理は長引く可能性があり、支援者らは「まともな判断ではない」などと憤った。

 「検察はとんでもないことをするだろうと思っていた。これはしょうがない。裁判で最終的に勝っていくしかない」
 姉の秀子さん(90)は10日夕、静岡市で開かれた弁護団の報告会見に同席し、はっきりとした口調でこう語った。「(私たちは)57年間闘っている。2~3年くらい、どうということはない」
 同会見には、支援者約20人が駆けつけた。ただ、3月の再審開始決定時のような高揚感はなく、検察への失望や怒りに包まれた。

 弁護側のみそ漬けの実験に協力してきた支援団体「袴田巌さんを救援する清水・静岡市民の会」の山崎俊樹事務局長(69)は「検察は袴田さんの有罪を立証できる見通しもなく、まともな判断ではない。裁判所が捜査機関の捏造(ねつぞう)を指摘しており、今回の検察の判断は県警や検察のメンツを立てるためではないか」と語気を強めた。

 事件発生からすでに57年。弁護団は、袴田さんの年齢などを踏まえ、早期の再審無罪を求めていたが、検察側の有罪立証によって公判の回数は増え、無罪確定まで時間がかかる見通しだ。「島田事件」など過去にあった死刑囚の再審4事件では、実際に有罪立証を試みたが、いずれも無罪判決になっている。

 支援者の佐野邦司さん(76)=静岡市=は「裁判所に5点の衣類は捏造だといわれているのに、検察の主張はでたらめだ。言葉は良くないが、袴田さんが亡くなるまで、裁判を長引かせようとしているとしか思えない」と批判した。

 再審では、確定判決で「犯行の着衣」とされた5点の衣類の評価が再び焦点となる可能性がある。

 衣類は事件から約1年2カ月後、みそタンクから見つかり血痕の赤みが残っていた。今年3月の東京高裁決定は弁護側の実験結果などに基づき、こうした状況で「衣類に赤みは残らない」と判断。捜査機関側が証拠を捏造した可能性が極めて高いと指摘した。

 ただ、検察側は今回、衣類などについて補充捜査。この日示した立証方針で、「衣類に赤みが残ることは何ら不自然なことではない」とし、捏造には「根拠がない」と否定した。

 国際人権団体「アムネスティ・インターナショナル日本」の会員で支援者の一人、静岡市の鈴木律子さん(74)は知人から連絡を受け、検察の立証方針を知った。「検察がすんなり認めるとは思っていなかった。やっぱりと感じました」という。「『捏造』という言葉に反応してしまったのだと思います。過去の誤りを認めず、恥の上塗りで納得がいきません」と話した。

 「捏造を指摘されたことを必死で覆そうとしている。とにかく腹立たしい」。「浜松 袴田巌さんを救う市民の会」の寺沢暢紘・共同代表(77)は憤りを隠さない。「警察の捜査が正しいのかどうか、見極めるのが検察の役割のはずだ。原点に戻り、検察官の使命を考えてほしい」(床並浩一、青山祥子)
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 引用以上

 私のブログで、袴田事件について、たくさん紹介してきた。

 世界に大恥を晒した袴田事件再審拒否 まるで三流独裁国家なみのインチキ司法 2018年06月12日
 http://hirukawamura.livedoor.blog/archives/5828299.html

 http://hirukawamura.livedoor.blog/archives/5828259.html

 http://hirukawamura.livedoor.blog/archives/5966160.html

 http://hirukawamura.livedoor.blog/archives/6021524.html

 実は、メディアは自主規制で書けないのだが、この事件の真犯人について、事件関係者は最初から、たった一人の人物を指摘してきた。
 それは、惨殺された一家で、ただ一人生き残った長女だった橋本昌子である。彼女は、袴田さんが2014年3月29日、再審開始決定と同時に釈放された翌日に自殺した。
 詳しくは、以下のリンクにある。
 https://oitachi-ima.com/jiken/4001/

 橋本昌子が真犯人であることは、袴田さんが逮捕された直後から関係者の間で共有されてきた。犯人が残した衣類が女性用だったことと、彼女には家族を殺害する状況証拠、動機と人間性があったからだ。
 だが、冤罪製造王ともいわれた静岡県警の紅林麻雄警部は、自分が見込みをつけた容疑者と拷問によって無理矢理自白させ、犯人に仕立て上げる常習犯だった。
 袴田さんは、紅林による激しい拷問の結果、虚偽の自白に追い込まれた。

 今回の問題は、
 2014年3月に静岡地裁が再審開始を決定し、袴田さんを釈放した直後、静岡地方検察庁は再審開始決定について東京高等裁判所に即時抗告。2018年6月11日、東京高裁は再審開始を認めない逆転決定を出した。
 東京高裁は拘置の執行停止は取り消さなかったため釈放は維持された。弁護側が特別抗告し、最高裁判所は2020年、高裁の決定を取り消して再び差し戻した。

 2023年3月に東京高裁は静岡地裁の決定を支持する決定を出し、東京高等検察庁は特別抗告を断念。死刑確定事件では戦後5例目となる再審の開始が決まった。
 だが、7月10日、静岡地検は、さらに抵抗し、袴田事件を最初から蒸し返す有罪立証の方針を明らかにした。
 https://news.yahoo.co.jp/articles/ee07a48409d55272a72aa108574e616585ea52c5#:~:text=%E5%86%8D%E5%AF%A9%E3%81%8C%E6%B1%BA%E5%AE%9A%E3%81%97%E3%81%A6,%E3%81%AF%E9%81%BF%E3%81%91%E3%82%89%E3%82%8C%E3%81%AA%E3%81%8F%E3%81%AA%E3%81%A3%E3%81%9F%E3%80%82

 この異常に長い裁判プロセスが、何を意味しているかというと、静岡地裁が指摘した検察・警察による証拠ねつ造が検察のメンツを潰すことで、何が何でも、袴田有罪の結論で終わらせ、検察の悪意に満ちた証拠ねつ造を隠蔽したいという意思が働いていること。
 そして、50年近い裁判プロセスをさらに長引かせることで、袴田さんの老衰死を期待し、被疑者死亡による公判中断によって、警察による不正な取り調べ、検察の証拠ねつ造をうやむやにして闇に葬りたいという明確な意思である。

 そもそも、証拠調べや審理は、再審裁判の段階で出そろっていて、再び有罪立証することは法理上許されないことだ。
 これでは三審制どころか、検察の都合によって10審でも20審でもできることになってしまう。事実、袴田事件の証拠調べと審理は、最初の三審と再審、抗告、東京高裁による再審否定、最高裁による差し戻し、東京高裁による再審の再支持と、実に7回もの審理が行われていて、ほぼすべての証拠が出尽くしている。

 この上、さらに静岡高裁による有罪立証が行われ、最高裁上訴があれば9回だ。一つの事件で、9回もの裁判審理が行われる事態など聞いたことがない。
 これまでの4回の死刑再審事件では、再審裁判のなかで審理が尽くされた上での再審決定であり、それは事実上、無罪判決を意味するものであり、最高裁は無罪判決だけが唯一の選択だった。

 だが、検察は、何が何でも、「自分たちが証拠をねつ造して袴田さんを死刑にした」という法理上の結論を記録として残さないために、もう余生の少ない袴田さんの人権をあからさまに侵害して、無理矢理死刑囚に戻すか、あるいは老衰死を期待するという作戦に出ている。
 まさに、警察、検察による卑劣というしかない人権侵害が、国家権力というものの正体を余すところなく、人々の目に焼き付けているのである。

 「なんとかして袴田さんに被告人のまま死んでもらいたい」という検察の切なる願望があからさまになっている。自分たちは間違ってないと、ふてぶてしく強弁したいのだ。
 私自身、すぐ近所にすむAという人物によって、さまざまな窃盗やパンクなどの嫌がらせ被害に遭い、地元の蛭川駐在所に訴えたのだが、最初に、駐在が「私の主張は虚偽」と決めつけ、それを中津川警察本署に伝えたことで、やってきた警察官全員が予断と偏見で、私がウソを言っていると決めつけた。

 ひとたび、警察という公権力が予断を持って「虚偽」と決めつけたなら、よほど明確な証拠がない限り、警察は自分たちのメンツを最優先させる体質なので、絶対に、真実を認めなくなるのである。
 私は、岐阜県警監察課まで出向いて、蛭川駐在の偏見に満ちた決めつけを糾弾したが、彼らは自分たちの仲間を守る意識が強いので、私の主張を相手にしなかった。

 その後、必ずAが窃盗や嫌がらせを繰り返すと予想し、数十万円かけて証拠記録用の設備を作ったが、Aは、その後、まったく外に出てこなくなった。
 それは蛭川駐在と中津川警察が、頻繁にA宅に出向き、私に証拠をつかませれば自分たちのメンツが潰れると説得し、Aを出歩かせないようにしているとしか思えなかった。
 だから、私は、自分の事件の全貌を後世に残す出版物にするつもりでいる。

 警察も検察も、市民の安全を守るより、はるかに自分たちのメンツを守る方が重大な問題なのである。
 たとえ、冤罪で無実の人を死刑に処したとしても、自分たちのメンツの方が大切なのだ。それが役人というものの本質的な性質である。

 だが、袴田事件は、その全貌を知って、警察や検察の異常性、悪質性を糾弾しなければならないと考える無数の人を生み出している。
 必死になってメンツを守ろうとする公権力と、それを糾弾する我々の正義感と、どちらが勝つののか、これからの見物なのだ。