能登半島の恐ろしい異変 | tokaiama20のブログ

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 これはブログ原稿を書き始めた今朝10時前の地震情報

 能登半島で、この一ヶ月、数十回連続、地震が止まらなくなっている。
 現代ビジネスから引用する。

   
「巨大地震」がやってくる…いま北陸の地下で起きている「危ない異変」能登半島で、地震が多発している 週刊現代022.04.21
 https://gendai.ismedia.jp/articles/-/94477

 22回もの地震が発生
 「3月以降、この地域では地震が続いています。震源地は半島の先端にある珠洲のようです。これほど立て続けに地震が起きるのは、これまで経験したことがありません。本当に気味が悪いです。

 この地域は'07年にも震度6強の地震が起きている。それだけに何が起きても不思議ではありません。毎日、恐怖を感じながら生活をしています」(石川県輪島市に住む泉靖郎さん)

 今、能登半島の地下で異変が起きている。4月11日、政府の地震調査委員会が開いた会見で、3月の1ヵ月だけで22回もの地震が発生したことが明らかになったのだ。

 会見の中で、同調査委員会の平田直委員長は「原因はわからない。地下15kmから20kmくらいの深いところで、『何か』が起きている」と深刻な表情を浮かべた。

 冒頭の泉さんが語るように、この地では15年前に「能登半島地震」が発生している。街中の建物が倒壊し、珠洲市と輪島市は一時、完全に麻痺状態となった。そんな過去があるからこそ、住民たちは「またあの悲劇が起きるかもしれない」と、戦々恐々としている。

 政府はこの連続地震は原因不明としているが、本当にそうなのだろうか。立命館大学特任教授の高橋学氏はこう話す。

 「今回の地震は、太平洋プレートの直接的・間接的影響で、北海道から関東が乗る北米プレートと、関東から九州が乗るユーラシアプレートの衝突によって発生したと考えられる。衝突で生じた歪みのエネルギーが解放される内陸直下型の地震です。

 今のところ比較的小さな規模ですが、過去には北陸の地震をきっかけに、太平洋側まで巨大地震を引き起こしたと考えられる例もあり、今後、多数の死者が出る大震災に繋がる可能性があります」

 さらに悪いことに、能登半島は典型的な地滑り多発地帯。これから梅雨など雨が降る季節になると、地震と連動して深刻な地滑りまで起きてしまう可能性があるのだ。

 4月に入ってからも、能登半島では震度4の地震が起きている。最悪の事態を想定し、今からでも「大災害」に備えておくべきだろう。
『週刊現代』2022年4月23日号より
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 引用以上

 以下は、グーグル衛星写真より

 


 
  上の衛星写真で、能登半島と佐渡島をつなぐ、鮮明な地溝帯が写っていることに誰でも気づくはずだ。
 しかし、冒頭の週刊現代の記事でも無視され、日本地震学会の記事でも一切触れられていない。なぜか?
 ここに、台湾から始まって、阪神大震災を引き起こした、中央構造線野島断層(淡路島で分岐)から琵琶湖を経由し、福井を経て能登~佐渡島~奥尻島~樺太へとつながる壮大なサンアンドレアス断層にも匹敵する巨大断層があることを提起したのは、琉球大学、木村政昭教授だった。もう20年以上前のことだ。
 http://kimuramasaaki.sakura.ne.jp/site2/2016/05/22/1389/


 
 だが、不可解なことに、日本地震学会も政府も、この中央構造線四国吉野川ラインと同じように視覚的に鮮明な巨大地溝帯=断層が含まれた、日本最大断層の仮説を取り上げたことは一度もない。
 木村教授の妄想扱いされ、完全に無視されたままなのだ。

 どうして、地震学会や、あらゆる学会、政府機関が「日本列島断層」を黙殺し続けてきたのか?
 その秘密は、このラインが、日本最大の原発密集地帯、若狭地方の真下に描かれてきたからだ。
  http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-470.html

 比較的、良心的とも思える福井県の断層概念図
  http://vzp04542.la.coocan.jp/earth/fault/tsuruga/Tsuruga.htm

 

 この概念図では、中央構造線から野島断層→淀川→三方・花折断層までは、鮮明に描かれているが、その先、能登や佐渡に向かう巨大断層は部分的にしか示されていない。
 だが、若狭原発地帯の真下に、恐ろしい断層帯があることは、それなりに分かる。

 もしも、これが、淡路島で分岐して樺太に向かう、超巨大断層であるとするなら、正真正銘、その真上に建設された、若狭密集原発郡(敦賀・大飯・高浜・美浜・もんじゅ・常陽)が、フクイチ事故と対照させて、どれほど恐ろしい存在か、誰にでも直感できる。
 だから、政府にとって「日本列島断層」は絶対に認めてはならない存在なのだ。政府は、地震学会にも手を回して、若狭原発群を存亡の危機に晒すような木村理論を徹底的に排除してきたのである。

 そして、現在起きている能登半島の群発地震は、まさに日本列島断層の本格的活動である疑いが極めて強い。
 この日本列島断層は、過去に、どのような活動を行っているのか?
 https://www.npn.co.jp/article/detail/33715071/
 以下引用(週刊実話)

  6月18日午後10時22分頃、新潟県村上市で震度6強の地震が襲った。気象庁によると、震源地は山形県沖で震源の深さは14キロ。地震の規模はマグニチュード6.7だった。山形県鶴岡市では6弱を記録した。
 「新潟、山形両県などを襲った今回の地震の震源付近は、北海道沖から新潟県佐渡島沖にまたがるプレート境界周辺でひずみが集中する一帯です。これまでも大きな地震が度々起きています」(サイエンスライター)

 同一帯は北米プレートと、ユーラシアプレートとの境界にある。南海トラフのようにプレートが沈み込む形ではなく、2つのプレートがぶつかり合っており、ひずみが集中しているのが特徴だ。
 戦後にこの一帯で起きたM7クラスの大地震は、1964年の新潟地震(M7.5)、’83年日本海中部地震(M7.7)、’04年新潟県中越地震(M6.8)、’07年新潟県中越沖地震(M6.8)などがある。今回の地震は東西方向から押し合う力が働いて起きた「逆断層型」。新潟地震や日本海中部地震も同様の逆断層型だった。

 武蔵野学院大学特任教授の島村英紀氏が言う。
「北海道、東北が乗っかった北米プレートとその西側にあるユーラシアプレートがぶつかっているわけですから、ひずみはできやすい」

 江戸時代にもM7級の地震は度々発生していたが、1833年の庄内沖地震以降は100年以上落ち着いていたという。
「庄内沖地震は山形県沖の日本海で発生したM7.5の地震です。7〜8メートルに達する大津波が庄内地方、能登半島を襲い、多数の溺死者が出ましたが、その後は静穏期が続いた」(前出・サイエンスライター)

 ところが、’64年の新潟地震から地震が活発化した。
「日本海中部地震、新潟県中越地震、新潟県中越沖地震と続いていますから、ひずみが溜まっていることは間違いないようです。新潟県中越地震から3年後に新潟県中越沖地震が発生していることを踏まえれば、同じように数年以内に山形県沖で今回と同程度の地震が起こる可能性があります」(前出・島村氏)

 現在、地震の活動期にあるとされる日本。絶対安全な場所はなく、どこにいても震度5〜6の揺れは覚悟しておかなければならないというのが、地震専門家らの一致した見方だ。

 琉球大学理学部名誉教授の木村政昭氏には独自で「日本列島断層」と呼んでいるものがある。東北沖の日本海を通り、石川・能登半島周辺から日本列島に入り込んで、北米プレートと大陸プレートの境界から近畿・四国地方を経て、西端は長崎・島原の雲仙普賢岳に達する巨大な断層だ。

 日本列島断層はさらに鹿児島から海に入り、沖縄、台湾にまで伸びている活断層と推定されるのだが、木村氏の「日本列島断層」説に照らし合わせると、台湾東部・花蓮で4月18日に起きたM6.1の地震もある意味、合点がいく。

 木村氏は1000㎞以上ある中央構造線よりも「さらに巨大な日本列島断層の想定が必要である」と指摘している。新潟・山形地震が起こった一帯も、実は日本列島断層にかかっており、昨年6月に発生した大阪北部地震、そして’95年の阪神淡路大震災も、日本列島断層沿いで起きているのだ。

 「力の根本は、伊豆・小笠原沖の空白地帯にあると思います。太平洋プレートが北米プレートを通じて押してきて、新潟・山形地震にもつながった。そもそも、大阪北部地震、3年前の熊本地震が発生したのも、同じ原因です」(木村氏)

 つまり、日本列島断層は広範囲に渡って影響を及ぼすと見られているのだ。
「いまも、熊本で震度5の地震があるのは日本列島断層が活性化している証拠ですよ。裏を返せば、大阪北部地震の震源とは別の、日本列島断層付近の断層でいつ大きな地震が起きても、何ら不思議ではない」(前出・サイエンスライター)

 大阪北部地震はM7以上の地震が想定されている「近畿三角地帯」と呼ばれる活断層密集地帯で発生した。その三角地帯とは福井県の敦賀湾を頂点にして、兵庫・淡路島から三重県の伊勢湾を底辺とした地域。活断層が集中し、江戸時代前期に起きた寛文近江・若狭地震(1662年、M7.6)、現在の三重県や奈良県で被害が出た伊賀上野地震(1854年、M7)などを引き起こしている。

 「大阪北部地震は近畿三角地帯にあるうえ、3つの活断層、すなわち兵庫県神戸市北区から大阪府高槻市まで東西方向に走る『有馬―高槻断層帯』、大阪府枚方市から羽曳野市まで南北方向に走る『生駒断層帯』、大阪府豊中市から岸和田市まで南北方向に走る『上町断層帯』に近いのです」(同)

 歴史を紐解けば、1586年に天正地震が発生し、10年後の1596年には慶長伏見地震…。この2つの大地震も日本列島断層沿いで起きているのだ。

 「天正地震は日本海の若狭湾から太平洋の三河湾に及ぶ歴史上例のない巨大地震ですが、震源域もマグニチュードもはっきりした定説はありません。しかし、日本列島断層沿いで起こったのは間違いない。若狭湾はいまや“原発銀座”といわれる原子力発電所の密集地域で、もし巨大地震の再来があればとんでもないことになる」(同)
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 引用以上

 最後の方で述べられているように、戦国時代の天正地震、慶長伏見地震も、日本列島断層の活動であった可能性が強い。冒頭に紹介した能登群発地震は、もしかしたら天正地震の再来の前兆である可能性が小さくないのである。
 天正地震は、中部地方の地形に巨大な爪痕を残した。
 例えば、白川村の帰雲城崩壊地など、以下に紹介されている。
 https://www.weblio.jp/wkpja/content/%E5%A4%A9%E6%AD%A3%E5%9C%B0%E9%9C%87_%E8%A2%AB%E5%AE%B3

 1891年の濃尾地震は、天正地震と似た規模、被災地域だったといわれている。
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%BF%83%E5%B0%BE%E5%9C%B0%E9%9C%87
 両者は、同じ断層の活動ではないかと考える研究者も少なくない。 
   http://www.histeq.jp/kaishi_30/HE30_075_080_Hatori.pdf

 もしかしたら、今起きている能登半島の群発地震とも、なんらかの関係があるのではないかと疑われている。