昨日,南町田グランベリーパークの「109シネマズ」で映画「はたらく細胞」を観てきました。

 本稿では,「ネタバレ満載の読書感想文」のように記事を書いていきます。まだ映画を御覧になっていない方は「戻る」をオススメします。

 

 

 

 

 

 

・「南町田グランベリーパーク」鶴間公園側の出入口
 この出入り口と至近距離の場所に「南町田第一土地区画整理組合」の名簿が記載された石碑があります。
 

・映画『はたらく細胞』の上映時間案内
 15:00過ぎに職場から退勤することを考えて,時間の余裕を見て16:35の回を前日に予約しておきました。
 

・体内の各臓器への道案内を示す方面表示
 色が高速道路(東名,首都高など)の標識と同じなのがツボです。
南町田には東名高速道路,保土ヶ谷バイパスが高速道路,自動車専用道路として走っています。また,一般国道としては国道246号線,国道16号線が走っています。国道246号線は「矢倉沢往還」,「大山街道」,「厚木街道」,国道16号線は「八王子街道」などといった街道名で呼ばれることもあります。
 

・「左右確認」の標識
 人間界も体の中も交通安全と確認励行は,共通認識のようです。神奈中バスでも運転士さんが「左ヨシ,下ヨシ,右ヨシ」と言って確認しているのをよく見ます。
 
【入場後の流れ】
 「上映開始の10分前から入場開始」ということで,JRの地方路線における「列車別改札」を彷彿とさせる案内だと思いました。
 チケットのQRコードを機械にかざして入場し,予約していた座席に着席しました。座席は体が沈み込むようなズッシリとした座り心地で,豪華な仕様でした。
 シアター内が暗くなり,最初の10分間は公開予定映画の宣伝,南町田と近隣地域の企業CMなどが流れました。このようなCMが流れた後,本編開始となりました。
 
【本編の概要】
 今回の映画は細胞やウイルス,細菌の擬人化という『はたらく細胞』の基本概念に「人間界の生活」を加えて作られました。
 「人間界の生活」は酒とタバコ,ジャンクフードが大好きなトラック野郎の父親「漆崎茂(うるしざきしげる)」と健康第一の生活に励む女子高生「漆崎日胡(うるしざきにこ)」の二人が主要キャラクターとなります。
 主な細胞は赤血球,白血球(好中球),ヘルパーT細胞,キラーT細胞,NK細胞,マクロファージが登場します。この細胞たちを演じる俳優陣は永野芽郁さん,佐藤健さん,染谷将太さん,山本耕史さん,中里依紗さん,松本若菜さんです。山本耕史さんは2017年のNHKドラマ「植木等とのぼせもん」で植木等を演じられた方です。
 「人間界の生活」で登場する俳優陣も豪華で,阿部サダヲさん,芦田愛菜さん,鶴見辰吾さんが登場しました。鶴見辰吾さんはNHKの「梅ちゃん先生」で下村陽造(梅子の叔父)を演じられた方で,他には「3年B組金八先生」の第1期にも出演されました。
 
【話の展開】
 序盤は「笑い」に力点を置いた展開で,茂が酒を飲んだくれて,好きなものを食べたいだけ食べるシーン,迫り来る便意と格闘しながらトラックを運転しているシーンが描かれます。この間,茂の体内はブラックな環境になっており,新人赤血球と先輩赤血球が互いに助け合いながら酸素を運んでいました。LDL(悪玉コレステロール)がゴミのように不法投棄されて,血管内は動脈硬化を引き起こしていることがわかりました。
 茂が休日返上で出勤し,運転業務に入る前に食べたニンニクとトウモロコシによる便と屁の描写は肛門でのやり取りとして描かれました。
 茂はトイレに間に合ったものの,排便中に意識喪失。病院へ緊急搬送されて処置を受けた後,会社に戻ってきました。

 後半は日胡が白血病に罹患して闘病していく様子が描かれ,一時は生命の危機に瀕したものの造血幹細胞移植(骨髄移植)によって生還し,無事に大学の医学部に入学。入学式へ行くところでエンディングに入りました。

 

【茂の健康状態】

 話の序盤で健康診断結果表が出てきますが,異常値を示した検査項目が多数ありました。脂質異常症,高尿酸血症,便潜血陽性,肝機能障害などがありました。日胡が健康のために考案した食事を食べることで数値が改善したという描写がありました。ただ,排便中の意識喪失で緊急搬送されたのは怖かったです。

 

【日胡の病状推移】

 作品の進行中,最初に罹患したのはインフルエンザB型です。インフルエンザB型は治癒して先輩との「鴨川シーワールド」デートは成功しました。しかし,学校で転倒して足にアザが出来て,鼻血を出して倒れたところで病院へ緊急受診。そこで白血病と診断されます。

 化学療法を受けている最中に病状が悪化して,医師から造血幹細胞移植(骨髄移植)を受けることを勧められました。

 造血幹細胞移植(骨髄移植)を受けるためには,抗癌剤投与に加えて全身放射線照射によって体内の血球や細胞を全て焼き払い,スッカラカンの焼け野原にする必要があります。これは移植後の拒絶反応を起こさないようにするためです。

 日胡は造血幹細胞移植(骨髄移植)を受けて,ドナーから移植された造血幹細胞が無事に生着しました。それゆえに,大学医学部への進学が叶いました。

 

【所感】

 「俳優陣が豪華だな!」というのが最初に告知を見たときの感想です。

実際に映画を見て,「笑いあり,涙ありのドタバタコメディ+シリアス展開」で構成されるお笑い+青春物語という印象です。

 実際,私も上映中にうっすらと涙が頬を伝うこともあれば,笑うこともありました。「笑って泣けてタメになる」という宣伝文句に偽り無しです。

 私も昨年10月に転職した際に受けた健康診断で高血圧症と脂質異常症を指摘されましたが,食事・運動療法によって数値改善できました。体重増加による被害は,主に「腕時計がハマらない」,「スーツや礼服のズボンが穿けない」ということでした。これに対しては食事・運動療法による減量がメインとなりますが,スーツや礼服のズボンは「修理業者に依頼してウエストを出してもらう」という奥の手があります。ただし,金は掛かるので「食事・運動療法による減量」でウエストを減らすことが望ましいと思います。

 私は『はたらく細胞』の原作を持っていて,それにプラスして「血小板ちゃん」のぬいぐるみも持っています。

  

 劇中で血小板ちゃんが登場した際にフィブリンや凝固因子で傷口を塞ぎますが,フィブリンも凝固因子もタンパク質で作られています。タンパク質は,肉,魚,大豆,牛乳といった食材に多く含まれる栄養成分です。それを踏まえて,次の会話を聞くと,納得がいきます。

看護師「○○さん,お食事どうでした?」

患者「こんな飯,不味くて食えるか?」

看護師「○○さん,ご飯食べないと傷の治りが遅くなりますよ」

 体を作るもの,それは食べ物です。ただ食べればよいのではなく,バランス良く食べることが大切です。その点,病院の食事は患者さんの病状に応じてキメ細かく栄養価計算して作られた献立です。

 「味が薄い」とか,「不味い」というのは,普段の食生活が荒れている証拠です。油まみれで塩分MAXな味付けをされた物ばかり食べていれば,病院食のような教科書通りに作られた食事に「味が物足りない」となっても不思議ではありません。

 しかし,病院に入院するのは治療のためです。そこに「味気ない」,「濃い味が欲しい」とか言うのはナンセンスだと思います。

 私は昨年7月の入院時に重湯から少しずつ食事内容をレベルアップしてもらいましたが,逆に「体に優しい食事というのは,こういうものなんだな」と思って味わって食べていました。最低限の調味料で素材の旨味を引き出すことも料理には必要な技術だと思います。そこには食材の選び方,調理法の工夫,味付けの工夫などを駆使して塩分量の抑制が出来るハズです。

 入院したときに病院食の味にカルチャーショックを受けないようにするためにも,普段の食生活で薄味に慣れておくことが大切だと思います。

 

 ここまで長らくの映画鑑賞感想文+食事に対する考え方の記事をお読みいただき,ありがとうございました。