昨日,南町田グランベリーパークの「109シネマズ」で映画「はたらく細胞」を観てきました。
本稿では,「ネタバレ満載の読書感想文」のように記事を書いていきます。まだ映画を御覧になっていない方は「戻る」をオススメします。
後半は日胡が白血病に罹患して闘病していく様子が描かれ,一時は生命の危機に瀕したものの造血幹細胞移植(骨髄移植)によって生還し,無事に大学の医学部に入学。入学式へ行くところでエンディングに入りました。
【茂の健康状態】
話の序盤で健康診断結果表が出てきますが,異常値を示した検査項目が多数ありました。脂質異常症,高尿酸血症,便潜血陽性,肝機能障害などがありました。日胡が健康のために考案した食事を食べることで数値が改善したという描写がありました。ただ,排便中の意識喪失で緊急搬送されたのは怖かったです。
【日胡の病状推移】
作品の進行中,最初に罹患したのはインフルエンザB型です。インフルエンザB型は治癒して先輩との「鴨川シーワールド」デートは成功しました。しかし,学校で転倒して足にアザが出来て,鼻血を出して倒れたところで病院へ緊急受診。そこで白血病と診断されます。
化学療法を受けている最中に病状が悪化して,医師から造血幹細胞移植(骨髄移植)を受けることを勧められました。
造血幹細胞移植(骨髄移植)を受けるためには,抗癌剤投与に加えて全身放射線照射によって体内の血球や細胞を全て焼き払い,スッカラカンの焼け野原にする必要があります。これは移植後の拒絶反応を起こさないようにするためです。
日胡は造血幹細胞移植(骨髄移植)を受けて,ドナーから移植された造血幹細胞が無事に生着しました。それゆえに,大学医学部への進学が叶いました。
【所感】
「俳優陣が豪華だな!」というのが最初に告知を見たときの感想です。
実際に映画を見て,「笑いあり,涙ありのドタバタコメディ+シリアス展開」で構成されるお笑い+青春物語という印象です。
実際,私も上映中にうっすらと涙が頬を伝うこともあれば,笑うこともありました。「笑って泣けてタメになる」という宣伝文句に偽り無しです。
私も昨年10月に転職した際に受けた健康診断で高血圧症と脂質異常症を指摘されましたが,食事・運動療法によって数値改善できました。体重増加による被害は,主に「腕時計がハマらない」,「スーツや礼服のズボンが穿けない」ということでした。これに対しては食事・運動療法による減量がメインとなりますが,スーツや礼服のズボンは「修理業者に依頼してウエストを出してもらう」という奥の手があります。ただし,金は掛かるので「食事・運動療法による減量」でウエストを減らすことが望ましいと思います。
私は『はたらく細胞』の原作を持っていて,それにプラスして「血小板ちゃん」のぬいぐるみも持っています。
劇中で血小板ちゃんが登場した際にフィブリンや凝固因子で傷口を塞ぎますが,フィブリンも凝固因子もタンパク質で作られています。タンパク質は,肉,魚,大豆,牛乳といった食材に多く含まれる栄養成分です。それを踏まえて,次の会話を聞くと,納得がいきます。
看護師「○○さん,お食事どうでした?」
患者「こんな飯,不味くて食えるか?」
看護師「○○さん,ご飯食べないと傷の治りが遅くなりますよ」
体を作るもの,それは食べ物です。ただ食べればよいのではなく,バランス良く食べることが大切です。その点,病院の食事は患者さんの病状に応じてキメ細かく栄養価計算して作られた献立です。
「味が薄い」とか,「不味い」というのは,普段の食生活が荒れている証拠です。油まみれで塩分MAXな味付けをされた物ばかり食べていれば,病院食のような教科書通りに作られた食事に「味が物足りない」となっても不思議ではありません。
しかし,病院に入院するのは治療のためです。そこに「味気ない」,「濃い味が欲しい」とか言うのはナンセンスだと思います。
私は昨年7月の入院時に重湯から少しずつ食事内容をレベルアップしてもらいましたが,逆に「体に優しい食事というのは,こういうものなんだな」と思って味わって食べていました。最低限の調味料で素材の旨味を引き出すことも料理には必要な技術だと思います。そこには食材の選び方,調理法の工夫,味付けの工夫などを駆使して塩分量の抑制が出来るハズです。
入院したときに病院食の味にカルチャーショックを受けないようにするためにも,普段の食生活で薄味に慣れておくことが大切だと思います。
ここまで長らくの映画鑑賞感想文+食事に対する考え方の記事をお読みいただき,ありがとうございました。