浜松駅のホームで列車の撮影中,211系の前面方向幕(行先・種別表示)が回転する場面を撮影することが出来ました。

 登場した順に行先・種別を御紹介したいと思います。

 

・豊橋行き

 浜松発の豊橋行きがメジャーです。浜松駅以外に掛川,静岡,三島,熱海からも運行されています。

 

 

・浜松行き

 下り列車では熱海,三島,沼津,興津,静岡,掛川の各駅から運行されています。

 上り列車では豊橋発の列車が圧倒的多数ですが,名古屋地区(岐阜,大垣,米原)から直通の普通列車,区間快速快速特別快速があります。

 

・菊川行き

 これ,かなりレアな行先です。

本年3月改正のダイヤで見ると,浜松を23:50に発車して菊川に0:22に到着する列車が該当します。この列車は浜松駅を発車する上り列車の最終便です。

 

 

・島田行き

 下り列車の行先としてメジャーなものです。

熱海,三島,沼津,興津,静岡から発車する列車があります。

本年3月のダイヤ改正では,東海道線静岡地区の運行体系が変わりました。

 改正前,日中時間帯の普通列車は熱海~島田間の列車と興津~浜松間の列車が交互に運行されていました。

 今回のダイヤ改正では,日中時間帯は熱海~浜松間の列車と興津~島田間の列車を交互に運行するダイヤが組まれました。かつて「するがシャトル」と呼ばれていた列車運行体系に戻ったとも言えます。

 上り列車でも,1本だけ島田行きがあります。浜松22:58発の列車で,島田到着は23:43です。なお,繁忙期には静岡行きに化ける「変わり者」な列車です。

 

 

・静岡行き

 下り列車では,熱海,三島,沼津,富士,興津から運行があります。

 上り列車では,菊川,島田,浜松,豊橋から運行があります。

かつては,JR東日本の東京駅から直通してくる列車もありました。

 

・興津行き

 上り列車で数多く見られる行先です。豊橋,浜松,島田,静岡から運行されていますが,本年3月のダイヤ改正で島田発の列車が増便されました。

 

・富士行き

 東海道線では下り列車にのみ存在するレアな行き先で,熱海09:23発,三島13:00発,沼津22:59発の3本のみです。

 

 

 

・沼津行き

 下り列車では,JR東海としては熱海,三島から運行されています。他線区からの直通はJR東日本の各線からあります。

 東海道線:東京・国府津

 高崎線・両毛線:籠原・高崎・前橋

 東北本線:古河・小金井

 上り列車では,豊橋,浜松,島田,静岡から運行があります。

 

・三島行き

 下り列車には設定されず,上り列車のみの行先です。菊川,島田,静岡,富士,沼津から運行されています。

 他線から直通列車は,御殿場線の御殿場・山北・国府津から運行されています。

 

 

・熱海行き

 JR東海の東海道線としては上り列車にのみ設定されている行先で,浜松,島田,静岡,沼津から運行されています。JR東海の他路線からは,身延線の西富士宮から朝方に1本が直通しています。

 参考までに,JR東日本の東海道線で熱海に到着する列車(沼津行きも含む)の発駅を以下に記しておきます。

 東海道線:東京・品川・平塚

 東北本線:古河・小金井・宇都宮

 高崎線・両毛線:籠原・深谷・高崎・新前橋・前橋

 

 

 

・通勤快速

 2007年3月18日のダイヤ改正にて廃止された種別です。

静岡~島田間は通過,島田~豊橋間の各駅に停車いう停車駅で,朝の上り,夜の下りに1本ずつ運行されていました。

 

・快速

 現在は,静岡地区の東海道線では定期運行の無い種別です。繁忙期の臨時列車として深夜帯に沼津~静岡間の下りで運行されています。停車駅は富士までの各駅と清水,静岡です。この列車は三島23:47発の沼津行き(普通列車)が繁忙期に臨時的に種別変更して運行される列車です。

 補足すると,1970年代に運行されていましたが,短期間で廃止された経緯があります。

 

・普通

 JR東海は言うまでもなく,JR各社の路線で日常的に見られる種別です。

 

 本稿で取り上げた方向幕の回転シーン,浜松駅に到着した211系が折り返し普通列車の掛川行きとして運行される時に見られます。

 211系の前面方向幕には「掛川」が収録されていないため,掛川行きとして運行するときは「普通」と表示して運行されます。なお,側面の行先表示には

「掛川」が収録されています。

 

【参照】

・『JR時刻表』2024年3月号(交通新聞社)

・Webサイト「東海道線静岡地区運用情報」

・Webサイト「JR東海新ダイヤ&運用情報」