皆さん,こんばんは。
「還暦の東海道新幹線」,第7回目は昭和47年3月ダイヤ改正における東京駅の発車時刻を見ていきたいと思います。
この改正は山陽新幹線の岡山開業に合わせて実施されました。岡山までの直通列車は「ひかり」号の担当となり,「ひかり」号の中で複数の停車パターンが生まれました。
〔6時〕 00 05 岡15 20 岡30 50
〔7時〕 岡00 ◆05 20 岡30 ◆35 45 50
〔8時〕 岡00 ◆05 15 20 岡30 ◆35 岡45 50
〔9時〕 岡00 ◆名05 15 20 岡30 ◆35 50
〔10時〕 岡00 ◆05 岡15 20 岡30 ◆35 50
〔11時〕 岡00 ◆名05 20 岡30 ◆35 50
〔12時〕 岡00 ○三05 ◆15 20 岡30 ◆35 50
〔13時〕 岡00 ◆名05 ◆岡15 20 ○三25 岡30 ◆35 50
〔14時〕 00 05 岡15 20 ○三25 岡30 ◆35 ◆45 50
〔15時〕 岡00 ◆名05 ◆15 20 ○三25 岡30 35 ◆45 50
〔16時〕 岡00 ◆05 ◆15 20 岡30 ◆35 ◆45 50
〔17時〕 00 ◆05 15 20 岡30 ◆35 ◆三40 50
〔18時〕 00 ◆05 岡15 20 30 ◆35 ◆45 50
〔19時〕 岡00 三05 15 30 35
〔20時〕 00 名05 30 三35
〔21時〕 名00 静20
〔22時〕 静05
〔記号説明〕
無印・・・新大阪行き
名・・・名古屋行き
岡・・・岡山行き
静・・・静岡行き
三・・・三島行き
○・・・土曜・休日運転
◆・・・季節・臨時列車
黄色:「Wひかり」(停車駅:名古屋・京都・新大阪・岡山)
橙色:「Aひかり」(停車駅:名古屋・京都・新大阪・新神戸・姫路・岡山)
桃色:「Bひかり」(停車駅:名古屋・京都・新大阪~岡山の各駅)
赤色:「ひかり」号(停車駅:名古屋・京都・新大阪)
青色:「こだま」(各駅に停車)
山陽新幹線の岡山開業に合わせて作られたダイヤの規格は「4-4ダイヤ」というもので,1時間あたり片道最大で「ひかり」と「こだま」を4本ずつ運行可能なダイヤになりました。これは毎日運行の定期便,季節・臨時列車を含めての最大運行本数です。
山陽新幹線区間をノンストップで運行する最速達の「Wひかり」は片道4本で,毎日運行の定期便です。
山陽新幹線区間で新神戸と姫路に停車する準速達型,「Aひかり」は7~13時台と15時台と16時台に1本/h運転される列車です。これも毎日運行の定期便です。
山陽新幹線区間を各駅に停車する「Bひかり」は,ほぼ終日の運行で1~2本/hの頻度で運行される列車です。この列車は一部,季節・臨時列車として運行される列車もありました。
また,新大阪折り返しの「ひかり」号も運行されました。この列車は朝と夕~夜間は定期便,日中は季節・臨時列車として運行されるものでした。
「こだま」号は新大阪行きがメインですが,季節・臨時列車として名古屋行き,土曜・休日運転の三島行き,夜間に静岡行きが運行されていました。
〔参照〕
『時刻表復刻版 1972年3月号』(JTBパブリッシング・2023年9月)
須田寛・福原俊一『東海道新幹線50年の軌跡』(JTBパブリッシング・2014年10月)