皆さん,こんにちは。
本日は久しぶりに鉄道歴史記事を書いてみたいと思います。
題して「明治5年10月 鉄道開業時の列車ダイヤと営業規則」です。
今から151年前の1872(明治5)年10月,新橋~横浜間を結ぶ鉄道が開業し,日本の鉄道は始まりました。
そこで,今回も交通新聞社の『発掘!明治初頭の列車時刻』(著:曽田英夫氏)を参考に当時の列車運行ダイヤや運賃,乗車方法などに関する規則を振り返ってみたいと思います。
① 列車運行ダイヤ
当時の列車運行ダイヤは新橋・横浜の両駅ともに発車・到着時刻が揃っており,以下の通りであった。
【出発】
08:00 09:00 10:00 11:00 14:00 15:00 16:00 17:00 18:00
【到着】
08:53 09:53 10:53 11:53 14:53 15:53 16:53 17:53 18:53
【途中停車駅】
品川 川崎 鶴見 神奈川
※川崎にて,新橋行きと横浜行きの列車が行き違いを行う。
※当時の横浜駅は現在の桜木町駅にあたる場所である。
② 規則(一部抜粋)
・発車時刻の10分前までに駅に来て,切符を購入し,その他の用事を済ませること。
・切符は乗車当日の1乗車にのみ限る。
・小児運賃は4歳まで無賃,12歳まで半額とする。
・旅客は全て鉄道規則に従って旅行すること。
・発車3分前には改札口を閉める。
・喫煙車以外の車両では煙草は吸えない。
鉄道開業以前,新橋~横浜間は徒歩で一日がかりの長旅でした。
しかし,汽車に乗れば僅か53分という短時間で移動できるようになり,日帰りできるようになりました。これは当時の人々にとっては画期的な出来事であったことでしょう。