名鉄一宮で下車した私とKさんは「うなぎ家  はせ川本店」で「名鉄百貨店グルメきっぷ」指定の「ミニひつまぶし」を御飯大盛りでオーダーした。「ミニひつまぶし」という名前の通り,小さめの丼で提供され,「しゃもじ」と茶碗はセットされていないのが特徴である。薬味もワサビと青ネギ,海苔の3種類である。
 「ひつまぶし」の食べ方セオリーに基づいて,4分の1ずつに分けて食べることにした。
 1回目:うなぎと御飯をそのまま食す
 2回目:薬味(ワサビと青ネギ)をかけて食す
 3回目:薬味に海苔を追加して食す
 4回目:だしをかけて,お茶漬けにして食す
 Kさん曰く,私が4回目の「お茶漬け」にして食べている所を見て「お茶漬けのCMみたいだ」,「武将みたいだ」と言っていた。「お茶漬け」と言うと,豪快にかき込むイメージが強いが,私の食べ方がそれに合致したようである。職業病と言えばそれまでだが,サラッと流し込むように,あるいは豪快にかき込むのが「ひつまぶし」を「お茶漬け」にして食べる時の楽しみである。

 食後,名鉄一宮から快速特急・豊橋行きの特別車に乗車。豊橋で飯田線に乗り換えて,豊川まで移動。豊川稲荷の門前で「いなり寿司」と「ヤマサちくわ」の「たこ焼くん」(練り物)を買った。突発的な乗車であったため,車掌さんが検札に来た際,「車内精算券」の形式で特別車両券を購入した。
 名古屋への戻りは豊橋から新幹線「ひかり号」に乗車し,名古屋から名鉄常滑線の特急・中部国際空港行きで太田川に移動。Kさんから駅周辺の施設と「五等分の花嫁」について教えてもらった。
 豊橋駅前の金券ショップの券売機で「JR名古屋⇔豊橋」カルテットきっぷ,豊橋駅の指定席券売機でオプションの「新幹線変更券」を購入した。
 豊橋駅と豊川稲荷の時点で雨が降り始まっていた。この時点でスカーフ着装を諦め,外したスカーフは「伝統横濱スカーフ」の持ち帰り袋と「栗原洋服店(KURI-ORI)」の買物袋に入れてバッグにしまった。
 さらに言うと,豊川駅で飯田線の列車が少し遅延しており,乗り換え時に走らざるを得なかった。あろうことか,自由席乗車のはずが指定席の乗車位置に向かって移動していたので,乗り換え時にダッシュと方向転換を強いられ,大量に発汗して疲労感が著しくなった。
 練り物と「あぶりいなり」は美味かった。練り物(たこ焼くん)は塩味が効いていて,そのままで食べることが出来た。Kさんは「ソースが欲しくなる」と言っていたが,これもまた好みの問題であると考えて否定はしないでおく。身体状況・精神状態は豊橋駅の乗り換えダッシュで著しく疲弊していた。練り物の保冷用にもらった保冷剤を首や額に当てながら新幹線の車内を過ごし,練り物と「あぶりいなり」をひたすらに食べていた。
 太田川でKさんと商業施設を見て回るも,コミュニケーションエラーあり,気分不良もあった。これは反省点である。今後,Kさんと旅する機会がある時,当日は通気性重視のコーデを組むのが望ましいと考える。また,Kさんからの指導は「行路をカツカツに詰め込み過ぎである」とのことで,「無理の無い行路を組んで回り,余裕があったら『もう少し足を伸ばしてみるか』という具合に回るのが良い」と教えてもらった。路線や鉄道会社,切符の枠組みに縛られて体に無理のかかることの無いよう,柔軟な行路作成が必要なところである。
 夕食は「てつえもん」で「名古屋コーチン鶏だし親子丼」を食し,ウーロン茶を飲んだ。さすがは「名古屋コーチン」で,引き締まった肉は力強い歯ごたえと濃い旨味があり,卵も半熟でトロトロであった。「鶏だし」の優しい味が美味しかった。
 新幹線改札口の前でKさんと別れて,帰路についた。
帰りは,おなじみの「シンカンセンスゴイカタイアイス」(「スジャータ」のバニラ)を車内販売の方が巡回された時に買い,「プレミアムモルツ 香るエール」も一緒に買った。