2022/10/26() 第1日目

第1節 「名古屋までの旅路」

 夜明け前の午前5時過ぎ,私は神奈中タクシーの営業所に乗り込んでいた。

 予約時,自宅から6時に出発予定であったが,3時頃に覚醒。4時までYouTubeを視聴して時間調整を行い,朝食後,自宅近くにある神奈中タクシーの営業所に向かった。運転手指名の予約であったため,運転手さんの出勤を待って乗車した。

 5時半頃,営業所から出発。町田駅へ向かった。約30分で町田駅に到着し,6:20発のJR横浜線・各停東神奈川行きに乗車した。

 

 

 新横浜まで約20分,ほぼ立ち通しであった。橋本・八王子方面からの乗客を乗せた列車は町田でも多くの乗客を乗せて,町田を出ると成瀬,長津田,十日市場,中山の順に各駅に停車し,車内の乗客数は徐々に増えてきた。

 新横浜駅で横浜線を降りて,東海道新幹線に乗り換える。東海道新幹線に乗る前に,JR東海の「JR全線きっぷうりば」で「ひだ」号の自由席特急券(10/27分)を購入しておいた。

 新横浜から7:18発の東海道新幹線「のぞみ203号」新大阪行きに乗車し,名古屋へ向かた。

 
 
 

 新幹線のホーム上も車内も乗客が多数いた。「全国旅行支援」制度の適用期間ということもあり,旅行客が多いこと。私の着席した隣に60代と思われる初老の女性が座っていた。

 この日は朝の冷え込みが厳しい上に天気が晴れており,雪が積もった富士山を車窓から眺めることができた。女性が「窓からスマホで富士山の写真を撮らせてください」と申し出てきたので,これを快諾。私も申し出が来る前に写真を撮ろうと試みたが,失敗に終わった。

 車掌さんからは,次のようなアナウンスが流れた。

「本日,雪を被った富士山が進行方向右側の車窓に見えております。短い時間ではございますが,美しい富士山の車窓をお楽しみください。」

 JR東海さん,粋な計らいをしてくださったものである。東海道新幹線は「大量高速輸送機関」としての役割を果たしつつ,「沿線の車窓風景をお客様に楽しんでいただきたい」というおもてなし精神を忘れていなかった。嬉しい限りである。

 件の女性が写真を撮り終わり,私も改めて車窓から富士山を眺めて,互いに「キレイな富士山ですね」と話しかけたところから意気投合。今回の旅のプランやお互いの旅行目的,趣味の話などで盛り上がり,名古屋に到着するまで歓談していた。

 名古屋到着時,「いい日旅立ち 西へ」が流れた。「JR西日本所属編成による東京発・新大阪行き『のぞみ』号」という,JR西日本の視点で見ると「アルバイト運用」の場面に初めて出くわした。これは面白い乗車経験である。「東海道新幹線=TOKIOのANBITIOUS JAPAN!」という観念が強いため,旅の初っ端から異文化体験をしたものである。

 

 

 名古屋で新幹線を降りて,キヨスクで土産物(名古屋名物菓子)を4種類,購入。その後,「あおなみ線」で金城ふ頭まで乗車。「リニア・鉄道館」へ向かった。

 

 【次回予告】

 第1日目・第2節 「リニア・鉄道館」