2021/03/15(

 お恥ずかしい話であるが,私は今回の旅を決行するまで新幹線に乗ったことが無かった。理由は単純である。中3の修学旅行を体調不良のため休んでしまったからである。

 したがって,今回が生まれて初めての新幹線乗車ということになる。

5:57にタクシーに乗車し,JR横浜線の町田駅まで向かった。町田駅からは6:40発の各停東神奈川行きに乗車した。町田駅始発の列車であるが,時間帯からして通勤客や出張サラリーマンの乗車が多く,町田駅発車の時点で100%定員乗車。新横浜到着時には車内のほとんどが人で埋まっていた。

 新横浜から7:18発の東海道新幹線「のぞみ203号」新大阪行きに乗車し,名古屋へ向かった。JR東海パッセンジャーズのパーサーさんが車内販売で巡回してきたので,「シンカンセンスゴイカタイアイス」として有名なスジャータのアイスクリーム(バニラ味)を購入し,食べてみた。開封直後は本当に固くて,カチカチであった。時間の経過とともに少しずつ軟らかくなり,名古屋到着までに完食できた。味は濃厚で美味しかった。

 「のぞみ203号」の車窓からは,静岡地区を走行中に医薬品メーカーの工場(持田製薬,科研),ネスカフェの工場を見た。

 8:39に名古屋駅に到着し,「あおなみ線」に乗り換えた。同線ではヱヴァンゲリヲンとのコラボが行われており,終点の金城ふ頭駅ではコンコースにヱヴァンゲリヲンのパネルが設置されていた。

 金城ふ頭駅から徒歩で1~2分,「リニア・鉄道館」に到着した。

入館して最初の展示は「シンボル展示」と題して,蒸気機関車(C62型17号機),新幹線高速試験車(955型「300X」),リニアモーターカー試験車(MLX01-1)の3両である。これらの車両は,いずれも速度試験で当時の最高記録を叩き出したタイトルホルダーである。

 C62型17号機は昭和29年に木曽川橋梁の強度試験において129km/hを叩き出した。新幹線高速試験車(955型「300X」)は平成8年に443km/h,MLX01-1は平成15年に鉄道の世界最高速度記録(581km/h)を樹立した。

 「車両展示」では歴代の新幹線車両(0系,100系,300系,700系),電車(111系,クモハ12,165系,117系など),電気機関車,気動車,客車など,計32両が展示されており,これまでに見学してきた「電車とバスの博物館」,「東武博物館」,「地下鉄博物館」とは段違いの展示規模であった。

 「鉄道のしくみ」では,台車や運転台機器の実物展示,歴代のマルス機,車両検査の種類を解説する動画コーナーなどを見学した。

 「映像シアター」では新幹線の歴史ビデオを3本視聴した。

東海道新幹線の歴史,100系の開発経緯,300系の開発経緯について,それぞれ約20分ずつのビデオを続けて視聴した。

 東海道新幹線の歴史としては「弾丸列車」計画において新丹那トンネル,日本坂トンネルの一部が建設されたことが紹介されていた。

 100系は「国鉄」から「JR東海」へ,「昭和」から「平成」への橋渡し役となったことが紹介されていた。

 300系は270km/h運転に必要な車体の軽量化,モーターの高出力化(交流誘導電動機,VVVF制御の採用),電力回生ブレーキが採用されたことが特筆される。

 この日の昼食は,館内の弁当販売店「デリカステーション」にて「鯛めしとたけのこ御膳」を食した。鯛飯は酢の量が丁度良く,たけのこ御飯,サワラの竜田揚げ,玉子焼き,煮物などのおかずは味付けのバランスが良かった。しっかりと味が付いていながら嫌な塩辛さや甘ったるさが無かった。食材の旨味を引き出すための味付けが印象的であった。

 15:44に金城ふ頭駅から「あおなみ線」に乗車して,名古屋駅に戻った。

キヨスクで土産物を購入して宅急便を依頼し,翌日の朝食も同時に購入。その後,「名古屋JRゲートタワーホテル」にチェックイン。

 夕食は「タワーズプラザ」13Fの「とり五鐵」にて,「名古屋コーチン親子丼・鶏南蛮きしめんセット」を食した。

 トロトロの卵に炭火で炙った鶏肉,直接煮込んだ鶏肉が絡み,美味であった。深い香りとコクを楽しんだ。