終業式を迎えました。
2年生になって、この1年、色々なことがありました。
一斉休校から始まり、分散登校を経て、通常登校になりました。
学校の中では「新しい学校生活習慣」として、マスクを着用し、密を避けるように呼びかけ、全クラスに消毒薬と空気清浄機が設置されるようになりました。授業の仕方も変わりました。また、多くの行事が、中止となったり、変更となったりもしました。
そのような大小様々な変化がありながらも、皆がしなやかに対応し、今日の日を迎えられたことを嬉しく思います。
分散登校時、Zoomを使ってホームルーム実験や保護者会実験を行い、会話をしたことを懐かしく思い出します。
いよいよ4月からは、中学最高学年に進級します。
この先も、引き続き心と身体の健康を最優先にして行動を選択してください。
これまでにも伝えてきた事柄と重複しますが、是非とも自分だけでなく、自分以外の人の「生命」と「心身の健康」の両方を重んじられるようになって欲しいと思います。
生きていると、誰かに傷を追わせてしまうことがあります。
意識をしていなくても、相手の心に消えない傷を残してしまうことはしばしばあります。
自らの意を通すため、意識的に相手の弱い部分、触れられたくない部分(、更に言えば、言ったとしても、どうしようもできない部分)を責めるということも往々にして行われます。
自他限らず、誰かを傷付けないように生きることは、とても難しいです。
人はそれぞれ、考え方も優先順位も異なります。同じ血を分けた家族であっても、違います。
モノの見方も違えば、捉え方も違います。
表現するために用いる「ことば」も違います。
だからこそ、それぞれの違いを認める寛容さをもち、自他の両方を大切にすることが求められます。
どちらか一方に偏るのではなく、両方のバランスを大事にし続けられるような力を伸ばせるようになって下さい。
この先、何が起きるか分かりません。
個人、家庭、社会…様々なレヴェルで、当たり前に過ごしていた日常が、当たり前でなくなる状況に直面することも出てくると思います。例え何があっても、柔軟に対応できるよう、日頃から、いざを想定して行動ができるようになって欲しいと思います。
また、どんな窮地に追い込まれても、生きる希望を失わず、レジリエンスを高められるような人でいて欲しいと思います。
この先も、健やかに生きていくことを、心から願っています。
机を拭きながら、色々なことを思い出しました。