2日(火)の朝礼の際に、令和3年度前期生徒会役員による所信表明演説が放送により行われました。
先週の立会演説会では、会長立候補者らによって選挙公約が語られ、一体何をしたいのか、あるいはどのような人物なのかなどを、知ることができました。今回の所信表明では、無投票当選を果たした他の役職の生徒、すなわち副会長、書記、会計の子たちによる演説も行われました。
朝、職員室前に集まった役員の子たちは、緊張した面持ちを浮かべながらも、和気藹々とした雰囲気を出していました。
今回の所信表明演説は、新生徒会執行部との最初の接点としてとても大切な場であります。
ですが、それぞれが緊張に打ち勝って、自身がどんなことをしていきたいか、どんな学校を作っていきたいかを話してくれました。
その中で、H組の子たちが一際集中して聞いていたのが、今回書記に立候補し、当選を果たした加藤くんの演説です。
選挙管理委員長により、名前が読み上げられた瞬間、クラスメイトの「いよいよだ」という表情をしていたのがとても印象に残っています。
加藤くんの想いはしっかりと伝わったようで、演説終了後の余韻の中、自然に拍手が湧き上がりました。
決して茶化すような感じではなく、穏やかなものであり、本人が聞けなかったのを残念に思っています。
今回、加藤くんが役員の一員になったことで、「生徒会」という存在がより近く感じられるようになる子も出てくると思います。
自分も手伝えることがあったらしたい。一緒に面白いことをしたい。あるいは、何かするでもなく、授業後に生徒会室に立ち寄る切っ掛けが生まれることがあるかもしれません。
でも、そこからまた、新しい化学変化が生じることも、十分にあり得ます。
そのような「始まり」が生まれる切っ掛けになるといいなと思っています。
この学校には色々な生徒がいます。
自分の周りの、自分とは違うものを持った子たちと関わる中で、互いに刺激を受け、切磋琢磨して欲しいと願っています。
教室から見える鮮やかなモモの樹。
植樹されたものではなく、鳥が運んできた種が大きく育ったもののようです。