セイコークォーツ タイプⅡの修理依頼がありました。大雨が降った際にガラス内が曇り、動かなくなったそうです。
確認すると、回路が水気により壊れ、動かないようです。回路は在庫があるのは知っていましたので、直りますよ!とお預かりしました。
修理に掛かり、針を外し→文字盤を外し→機械を分解となるのですが、文字盤が外れません。
過去に文字盤の足が折れ、両面テープで接着しているのかと思いましたが、異様に外れません。
接着剤です。これは、まずいと思いました。
外すのは、簡単ですが文字盤自体に力が掛かるので、文字盤が歪みます。歪めば、戻せません。お客様に確認し、それでもやってくださいとなりました。
外れましたが、やはり歪みました。時計は、元気に動くようになりましたが、残念でした。
接着剤も軽くならば、すぐ外れますがベタベタにし過ぎです。
接着剤のついていた部品自体も変形したので、新しいものに交換しています。
※文字盤とムーブメントの間に、隙間を出すためにこの板がついています。