クロック井上です。

今日は精工舎の姫だるまの修理依頼があったので、報告します。

11月末、精工舎のアンティークボンボン時計の依頼がありました。

文字盤にはTOKYO MARKの印刷がありますが、下扉のガラスの中にはSEIKOSHAの紙が貼ってあります。

セイコー(精工舎)の明治の末期から大正の頃の時計です。文字盤のTOKYO MARK は戦後文字盤が汚れた為張り替えたものだと推測します。なぜ戦後だとわかるのか不思議に思われるかもしれませんが、文字盤の留めネジなどに+の木ネジが使用されているためです。+ネジは日本では戦後に使われ始めたものです。それ以前は-ネジしかなかったようです。

したがって、戦後に文字盤が書き換えられたものだと思います。

TOKYO MARKの文字盤の時計を見かけることが多いと思います。これは文字盤張り替えのために、主に関東で流通していた交換用の紙です。このマークを見たら文字盤が書き換えられていると考えて下さい。

 

さてと、このお客さんの要望は年内に仕上げてほしいとの一点だけです。修理方法は私に一任とのことです。

現在クロックのイベント中なので35,000円以内で修理しますとお話しして、時計を預かりました。

修理方法を任された以上は、キッチリシッカリだけが私に課せられた義務。

文字盤の戻しとネジを+ネジから-ネジに戻して、110年前の発売当時になるべく近づけようと修理に取り掛かります。

                                                                         井上