S川周辺の鉱物パート2 | 鉱物採集記(愛媛)

鉱物採集記(愛媛)

初心者が主に愛媛県内で細々と鉱物採集してます。
水晶好きで基本的に水晶狙いです。

またもやお久しぶりの更新です。

 

たしか年始辺りの更新が最後だったような気がしますが、あれから早くも数か月ですね。

 

時間が経つのは早いものです( ̄▽ ̄;)

 

 

年末年始にペグマタイトをいじった後、少し体調を崩したために時間が空きましたが、しばらくして採集自体は復活しておりました。

 

復活してすぐは体力が落ちていたのと、思ったよりも気温が上がっていたこと、そして、連続で良サイズのガマが開いてしまったため、一度インターバルを挟むべく県内の三波川変成帯地域での採集に集中していました。

 

 

ところで、S川に代表される三波川変成帯の産地は、評判通り河原の転石の種類が非常に多く、岩石や鉱物の見分けが難しいです。

 

特に、風化が進んで新鮮な岩石の少ない下流域ではさらに難易度が上がります。

 

自分も始めた当初は何もわからず、目につきやすい柘榴石ばかり採っていたのは良い思い出です笑

 

ですが、さすがに何度も通っているとさすがに幾分か成長するもので、亀の歩みながら徐々に自分なりの考えが固まってきている気がします。

 

鉱物種の見分けや、有望な転石のタイプ、同じような転石に見られる重要な差異などなど、、、

 

 

当初から面白い産地だと思っていた反面、やはり自分の鉱物の入口が水晶だったこともあり、何処か「晶洞性鉱物の次には、、、」という思いもあったのですが、噛めば噛むほど味がでるように、コツを掴めば掴むほどこの産地の本当の楽しさを感じられているような気がします。

 

というわけで前置きが長くなりましたが、ここ最近の採集事情をサラッとご紹介しようと思います!(^^)!

 

 

 

鉄礬柘榴石

 

下流域ながら新鮮な標本

ダメージが少なく結晶形が明瞭

 

比較的大型かつ端正な結晶

とてもフレッシュ!

 

標本のクリーニングミスで上部の結晶が着脱式になってしまいました( ;  ; )

だけど、とてもフレッシュな結晶

 

 

黄鉄鉱

 

中央結晶が約4mm

 

 

 

赤鉄鉱orチタン鉄鉱

 

結晶片岩の石英脈中に見られる

 

赤鉄鉱かチタン鉄鉱か肉眼で判別するのは困難

条痕色で判別する

 

 

磁鉄鉱

 

 

母岩が硬いため遊離させるのは難しいが、うまく取り出せると八面体の結晶が得られる

当産地には形が似た鉱物でクロムスピネルがあるが、母岩と磁性の強弱で判別する

 

 

フッ素燐灰石

 

角閃岩中に見られる

短波紫外線を照射すると薄い橙色の蛍光を示す

 

 

アクチノ閃石

 

滑石中には特に美しい結晶が見られる

 

小さな結晶は透明度も高く美しい

 

 

緑簾石

 

 

 

斜灰簾石

 

 

 

緑閃石?

脈部分は方解石らしきものに充填されていました

 

脈幅約2cm

 

 

チタン石(くさび石)

 

最大結晶約6mm

 

おそらく曹長石の細脈中に見られる

サイズは極小だが結晶の質が良い

 

 

菫泥石

 

透過させると綺麗な菫色を示す

 

※めちゃくちゃ照明を当てています笑

 

 

藍晶石

 

若干回り変質してソーダ雲母化しています

 

 

金紅石

 

擦り切れてるけどデカイルチル

 

コロコロルチル

短柱状の結晶が特徴的で有名な眉山のものに似る

左上の結晶など、いわゆる肘型?双晶をなすものも見られる

 

石英に埋没したルチル

観察していると、石英脈ど真ん中というよりは母岩中~石英脈の縁辺部に見られる

 

太いッ説明不要!!

 

 

以上です。

他には最大5mmほどの水晶も見られましたが、ショボいので割愛です汗

ご覧いただきありがとうございますしたm(__)m