あけましておめでとうございます!
昨年後半は結局最後まで亀更新ですみませんでした💦
おそらく今年もモチベーションが上がり次第の超不定期更新となってしまうと思いますが、どうぞよろしくお願いいたします。
年始に昨年の話をぶり返すのはちょっとマナー違反だと思うんですが、年末に一年の振り返りをしてなかったのと、小ガマ開けとしては大きな成果に恵まれたのでその時の内容にさせていただきますm(__)m
昨年末の休日にいつものように石採りに出かけました。
目的はペグマのガマ開けです。
ポイントに到着して軽い気持ちで散策していると、早々に気になるペグマを見つけました。
規模もなかなかですが、何より雲母が大量に散らばっています。
厚みもサイズもある雲母でとても良い雰囲気です。
その時は軽い探索のつもりでしたが、装備一式はしっかり手元にあったため、怪しい部分を掘りこんでみました。
掘りはじめると当初5cmほどだった巨晶が10cmを超え、およそ20cmほど掘りこんだところでついにペグマがボソボソになり、タガネがズボッと刺さりました。
間違いないですね!
この感覚は何度か味わった、ガマに到達したときの感触です(^^)
実際にボソボソペグマを確認してみると、石英やカリ長石の欠片に交じって何面か結晶面のある水晶が確認できました。
ガマ確定です!
そこからは楽しいガマ堀りです💪
しばらくは欠片に交じって不完全な水晶が疎らに散りばめられた状態が続き、それらをしばらく掻き出していると、やがてベットリとした茶色の粘土ゾーンに突入しました。
ここからは形は独特ですが全面結晶しているものが出始めます。
カリ長石は相変わらず欠片?板状?ですが、水晶は一応頭つきでした。
いわゆるセルフヒールドと呼ばれるもので、ダメージを負って折れた結晶の断面に多頭状に再結晶しています。
この辺りもかなりダメージが大きいようで、大きなものだともともとの端面は失われ、多頭状の方だけが生き残っている状態でした。
そして全体的に少々質が悪く、特に再結晶した部分は白濁しています。
茶色粘土部分に突入してから、これらが粘土中に浮いている状態がしばらく続きましたが、しばらくすると再び様子が変化しました。
今度は片側が多頭状かつ端面の方も生きており、また、結晶表層に薄い被りがあるものの結晶の透明度が高く保たれた水晶が出始めました(^^)
さらに結晶のサイズ自体もかなりアップします(後から考えるとここがガマの中心部だったようです)。
ちなみにここでもカリ長石は出ていますが、相変わらずの板状(おそらく熱水の接触時に劈開に沿って板状に割れたまま再結晶していない?)でまともな結晶は一切ありません…
このゾーンもしばらく続きますが、徐々に結晶サイズが落ち着いていき、小型の水晶ばかりになりました。
そしてその僅か下に掘り下げると、自形を保ったカリ長石と曹長石、小型の水晶、腐りかけの雲母ゾーンに突入します。
ガマの底部です。
粘度がしつこいため結晶の位置が把握しづらいですが、なんとかこそぎ落としながら掘り出していきます。
あとで見返した結果ですが、この辺の長石は表面を細かな紅色の雲母に覆われており、曹長石の内部には白雲母に包まれたオレンジ色のざくろ石が確認できました。
ざくろ石の方は色だけで判断すれば満礬ざくろ石、雲母の発色はマンガンの影響だと思いますが…リチア雲母の方でしょうか?💦
雲母はグズグズでさすがに回収できませんでしたが、無事に残っている底部のゲス板を剥がしおわると、すぐに紋章帯が来てそのままガマは終了しました。
(ガマ内部の巨晶部はすべて掘り切ったのでまず間違いなく終わってると思います💦)
実はサラッと書いてますが、このガマ掘り終わるのに数日かかってしまってます…
数日要したのは、ガマのサイズもありますが、それよりも粘土が原因ですね。
粘り気がとても強く、結晶の位置がそうとうに把握しにくい状態でした。
大きなガマ(当社比)を経験していろいろと勉強になったこともあります。
いつもの小ガマを相手にする際にはさほど問題にならなかった晶洞内部の空間を読む能力、結晶を綺麗に取り出す技術。
取り残しを生ないチェック方法。
ガマ粘土のパンニングによる小さな稀産鉱物の確認など。
自分がまだまだ素人であることを痛感しました💦
特にガマの内部把握と結晶の取り出し技術は標本の質に直結するのでかなり慎重になりたいですね😅
今回も文句なく楽しいガマ開けでしたが、次回はその辺含めてさらに満足のいくガマ開けをしていきたいですね。
一人前のガマ開け師目指して勉強していきたいと思います。
長々とお付き合いいただきありがとうございました🙏
以下画像など。