以前近所の山で開けたガマの話です
いつも歩いている尾根からわずかに外れたところに
草陰に隠れてペグマが散乱しているのが見えました
遠目に見た感じですでに
おそらく水晶の面と思われる反射光が見えていたので
これはラッキーと藪を漕いで近寄ります
近寄ってみると
想像よりも規模が大きく
見間違いではなく2、3面ほど面が発達した石英が転がっていました
これは来ましたね👍
若干水晶がガサいものの
大きさに関しては申し分なさそう
しかも、すでに面が出始めていて
ガマの末端あたりの石が外れているはずなので
掘るのも結構楽なんじゃないかな~と
そして掘ってみると
案の定すぐにガマ部分に突入した様で
ガマ粘土が固いものの
粘土に塗れた6面付き柱状
あるいはバキバキの錘面が大量に出てきます
完品は一つもありませんが……
量は多いんです
サイズも平均5~6センチくらいあります
でも
全部バッキバキです……
出てくる結晶他もろもろの雰囲気から
ここは間違いなくガマなんですが
無事な結晶が一つもありません
さらに掘り進めるにつれて
結晶のサイズはさらに上がって
サイズ平均10センチオーバー
ほんの少しだけ形を残したものも出てきましたが
残念ながらほとんどのものが取り上げる段階で砕けました
なんとなくですけど
今までの経験から明確に説明はできないものの
こういったボロボロのガマは次のような特徴があるような気がします
①ガマ粘土が固い、または固まっていることが多い
②結晶の表面がガサい
③結晶の頭(錘面の特に頭頂部)が弱い
④結晶内部に緑泥石(わかりません)?のような黒緑色鉱物が含まれることがある
⑤長石類がボロボロ
まあ、他にもいろいろな特徴があると思いますが……
とりあえずすぐに思いつくだけでもこれだけあります
あくまで自分の妄想ですが
ガマ内部で一度水晶や長石が結晶化したあと
熱水の貫入などのなにかの熱イベントの際に
水晶や長石の結晶にダメージを与え
もともと成長していた雲母や長石などの鉱物を粘土化し
ガマ内部に晶出していた粘土鉱物を固結させたんじゃないかな~と思っています
まあ、この後さらに成長するタイミングがあれば
山入り水晶になってガサい面が覆われたり
(被覆成長が阻害されて完全な山入りにならないことも多い)
セルフヒールドの多頭水晶になったりするんだと思います
とにかくこの妄想に基づいて
だいたいガマの掘りはじめには
なんとなくどんな結晶がでるか想像するのですが
どんな結晶が出ようと
基本ガマのお残しはしない主義なので
必ず最後まで掘り切って帰ります
(時間がない場合は除く!)
この日もあまりの良結晶に恵まれないので
同行していた父が飽きて帰ろうという中
最後まで粘ってすべて掘り切って帰りましたw