●原発をあきらめきれない人たちから、
小型炉に期待する声があります。
でもムリなんですよ。あきらめて。
毎日新聞で根気強く原発を取材している木許はるみ記者の記事を紹介。
(以下、25年9月14日記事の抜粋要約)
●小型モジュール炉(SMR スモールモジュールリアクター)は
比較的少ない初期投資と短い工期で建設できるのが強み。
ただ、出力当たりの放射性廃棄物は
従来型の原発より多くなるとの試算も。
国内での普及は難しそうだ。
新増設は廃炉を決めた電力会社の敷地内が対象。
自民党の原発推進派議員は
「新しい立地に原発を作るのは難しい」として、
SMRは現実的な選択肢ではないと見る。
資源エネ庁は、実用化の前段階の「実証炉」の運転を
40年代に始めることをもくろむ。
従来原発と同様、放射性廃棄物の問題も。
米国の研究チームの論文では、
放射性廃棄物は従来原発の2~30倍に増える。
使用済み核燃料は最大5.5倍に。
地下深くで処分が必要な放射性廃棄物量は最大30倍に。
地表近くで処分する廃棄物量も最大35倍に。
大きな課題はないとする反論もある。
現時点ではSMRの廃棄物に関する情報が少ない。
これまでも廃棄物は将来の問題として置き去りにされてきた。
(記事、以上)
●核廃棄物処分の問題を中心に要約しました。
日本では実現の可能性の低いSMRに期待する無責任な声もあります。
でも、今後も核廃棄物処分の問題を先送りにしていくのでしょうか。
「トイレなきマンション」 を一向に反省しないままで。
いや、
厄介なものを未来世代に押し付けない倫理観
を持つのが先でしょう。
それとね、SMRが実現するとして早くても40~60年先ですよ。
温暖化対策にもまったく間に合いませんよ。
(原発が温暖化に有効というエビデンスなんてあるの? ) ◢