●9月7日、岐阜県岐南町の町議会議員選挙が行われ、

75歳の小島英雄前町長が当選しました。

小島氏は通算8回目の当選となるそうです。

 

町長の時、職員らへのセクハラや不適切行動など

99件が認定されて2024年に辞職しています。

複数の女性職員の尻を触りまくっても、

なんと908票を獲得して2位で当選。

ギリギリのすべり込み当選ではないのです。

「住民に信任を受けた」と言っています。

 

●すごいねー、 何がすごいって、2つあります。

 

1つは、恥知らずにも、ずうずうしく町議選に出てくること。

もう1つは、こんなのを多くの町民が選んだこと。

 

町民が自分の町をセクハラ天国だと認定したようなもの。

多くの被害者職員の気持ちなど知るか、そのくらいのことで騒ぐな、

と言っているようなもの。

 

こんな町、住む気になるか。 

さぞ人間関係で不快な思いをするでしょうね。

 

●小島氏は、信任された、民意だ、と開き直っていますが、

でもね、大井川氏が知事に選ばれたからと言って、

パワハラしてもいいよとみんなが許したわけではないでしょ。

 

まさか山田村長は、今回の村長選の結果を、

東海第二原発の再稼働が信任された、これが民意だ、

と開き直りはしないでしょうね。

選挙のパンフでも挨拶でも原発のことを避けていましたからね。

わざと原子力と原発を一緒くたにしてミスリードをはかっているし。

事故に対する想像力が疑われるのです。

 

●今日もある村民から言われました。

村長選はいろんな課題を総合して判断し、投票するので、

再稼働の是非を問う住民投票ではない、

それを再稼働に賛成反対の投票のようにすり替えるのは違うだろ、と。

 (山田さん、 だいぶ信用をなくしてる)

 

そのとおり。

それに、たとえ再稼働したい村民の数が多いからといって、

再稼働をしていいことにはなりません。

 

●なにしろ、 原発がはらむ多くの課題が解決されていませんから。

村の避難計画に実効性などありませんから。

避難できればそれでいいということにはなりませんから。

村長は避難弱者を救う手立てを本気で考えていませんから。 

再稼働したい村民の多くが

原発の負の側面を理解しようとしていませんから。

 

●なにより、再稼働は多数決で決めるものではないからです。

避難計画から取り残されている避難弱者は事故で逃げられません。

それを、多数決で排除するなんて、

まあ、100%の計画なんて無理なんだから、

ある程度の犠牲は、みんなのためにはしょうがないんじゃないの、

っていうこと。

そんな考え、許されるのかい?

 

●原発が嫌なら村から出ていけという、レイシストがいますが、

逆でしょう。

原発事故が起こったら、再稼働賛成の人は、

率先して身を賭して現場で事故収束に当たってね。

避難してしまうのはいけないでしょ、 

再稼働に賛成した手前、 事故に責任があるのだから。 

(でも、真っ先に逃げるかも) 

 

ほんとにいつ事故が起こっても不思議ではないほどの

施設の老朽化と原電の組織の劣化。               ◢