●茨城県知事選挙と東海村長選挙が終わり、

現職の大井川知事と山田村長がそれぞれ当選した。

 

●注目すべきは、県知事選での内田候補の得票数の多さ。

内田氏は参政党の後押しで票を獲得したのだろうが。

真偽不確かな情報が拡散し、有権者はそれを真に受けた。

 

●ただ、選挙の戦い方が

アナログからデジタルに大きく変わっていること、

SNSの力をあなどれないこと、

情報がほんとかデマか、それを有権者がどう判断しているか、

このへんがカギかもしれない。

 

●参政党の力が衰えず、このままこの社会はどこへいくのか、

不安だ。

国民の政治リテラシーの高さに期待したいのだが、

とてもむずかしい。

 

●もうひとつ。

山田村長は、どんどん過激になっている。

東海第二の再稼働に、村民の意向を聞こうとしないばかりか、

完全に中立の立場をかなぐり捨てて、

開き直ったように見える。

 

●ただし、再稼働の判断をするにはまだまだ未解決の課題がある。

 

策定したとしながら、避難計画は困難な課題が山積だが、どうするのか、

原発事故の不安をいだく村民にどう答えるのか、

周辺の自治体、村外の住民の不安をどう考えているのか、

テロ対策施設の工事、防潮堤の工事はどうなるのか、

老朽化してポンコツになっている原発を

原電の能力で安全に管理できるのか、

いつまた火災などの事故を起こすかわからない原電の資質を

どう考えるか、

核のゴミをもっと増やしてどう処分するのか、

 

なにより、山田氏は、

原発の問題を十分理解しない自分の判断力の向上にどう取り組むのか。

自身の人権意識の向上にどう取り組むのか。

誠実さを期待していいものか、全くわからない。  

 

再稼働の判断は数年先になると思うが、

どんな離れわざで、急に何をし出すか、油断はならない。     ◢