●茨城県は、避難先の確保に頭を悩ませている。

県外の自治体の避難所が確保できないのだ。

水戸市やひたちなか市、那珂市は

県外にまで避難先を確保しなければならないのだが、

隣接県が渋っている。

 

大井川知事は避難先の確保まで数年かかると言った。

「数年」とはどのくらい? 2,3年先だろうか。

ただ、年単位で時間がかかると言ったのは、

それほど難題だからにほかならない。

 

●避難者を受け入れる側にとっては、

原発の再稼働を容認しておいて、

「事故が起こったから助けてくれ」 と言われても、

「じゃ何で再稼働に同意したんだよ (迷惑だよ)」 ということになる。

同意しなければ事故にならなかったんだから、虫が良すぎないか、と。

そりゃそうだ。

 

山田村長は、そういう影響を考えていないようだ。

東海村が儲かることしか興味がないのか。

 

周辺の自治体は、再稼働によるメリットはない。

リスクしかない。

それでも再稼働を認めるのかな。

 

●複合災害で避難先も混乱していたら、なおさら歓迎されないだろう。

実際、複合災害で避難先自治体も被災した場合は、

避難者を受け入れる余裕はない。

そこで、避難者はほかの避難先に行くことになる。

 

ところが、その避難先(二次避難先)は全く決まっていない。

そのことをほとんどの人は知らない。

 

●それにしても、避難さえできればそれで安心と思っている人が

けっこういるようだ。

わりとすぐに戻ってこられると根拠もなく思っている。

 

●想像力を発揮しましょうよ。 

戻れませんよ。

全財産を放棄しなければならなくなるかも、なんですよ。

 

(基本の5 につづく)                    ◢