●カムチャツカ半島付近で7月30日に発生した地震による津波警報で、
日立市長は、
一部通行止めの影響で、市内の道路が渋滞したと指摘した。
今後の原発事故時の避難も想定して
「交通ルートの検証をしていきたい」と述べた。
(以上、朝日新聞8月1日記事の概要)
●日立市は東が海、西に山が迫り、南北に細長い地形のため、
避難のための道路は2本しかないのです。
国道6号と常磐道だけ。
6号はふだんから当たり前に渋滞しています。
それに6号は海抜すれすれのところが多く、
ちょっとした津波でもあちこちで波をかぶります。
常磐道はトンネルと橋だらけで、通るのが恐いところです。
あとは山を越えて西へ逃げるくねくね道が3本ほど。
でも山道は、地震や大雨では崖崩れが心配。
緊急避難時にスムーズに行けるわけがありません。
交通ルートをいくら検証したって、どうしようもないでしょうね。
●日立市は、緊急速報用のメール呼びかけを4時間もしなかったとか。
市の避難所に来たのは358人だけ(避難対象者の0.5%)
それでも渋滞になったのね。
●こんなに避難が難しい現実があるのに、
日立市は原子力事故の時の避難計画ができたと発表してしまいました。
市長は何をいまさら、「大混雑になるのかな」なんて言うの。
想定できなかったの?
市長、「もはや避難はできません」と率直に認めると見直されますよ。
原発事故は起こらないと決めている原発推進派は
怒り狂うでしょうが。 ◢