●参政党が若い人から人気を得ているといいます。
ポピュリズム的政策が受けているのでしょうか。
でも、 たぶん皆さんは参政党の憲法草案をご存じないのでしょう。
少し紹介します。
第5条 国民の要件は、父または母が日本人であり、
日本語を母語とし、日本を大切にする心を有することを
基準として、法律で定める。
2 国民は、子孫のために日本をまもる義務を負う。
第7条 家族は社会の基礎であり、思いやりの心をもって
互いに助け合う。
●こんなのですよ。 アホすぎ。
統一教会の支持を得ているから、統一教会臭がぷんぷんとします。
日本を大切にする心を持っているかどうかを
国が決めてしまうようですね。
国民の心の中まで支配しようとします。
また、選択的夫婦別姓を否定しています (第7条 3)。
第8条では、権利には義務が伴うとして、まあ説教くさい。
そもそも権利と義務とは対義語ではなく、
セットにすべき概念ではありません。
このことが理解できていません。
(なお、権利ではなく「権理」という福沢諭吉が使った表現を用いて
学のある所を見せようとしているが、ずれている。)
●こんな子供じみた草案を作ってしまうとは、
歴史の勉強、政治の勉強を学生時代にちゃんとしなかったことが
バレバレではないですか。
安倍晋三の意思を継いで、立憲主義を否定して、
主権は国民ではなく国にあるとします (第4条)。
憲法で国民に義務を負わせることに疑問を抱かない時点で、
立憲主義を理解していないことがわかります。
日本を天皇の治める国にして、学校で教育勅語を教える、
などと主張していますよ。
教育勅語がどういう問題をはらんでいるかを理解していません。
戦前大好き、は自民党と同じ。
男尊女卑、排外主義、民族差別、レイシズム、ミソジニーにあふれ、
人権に対する理解が見られません。
日本人ファーストとはそういう危険な思考に基づいて語られるのです。
総じて戦前の思考パターンから抜け出せていません。
歴史に逆行する無知な主張。
ちょっと学校で勉強した人なら、
こんな憲法草案は時代錯誤でアホすぎて、
呆れるほど幼稚だと気づくものでしょう。
ほかにもこの憲法草案には突っ込みどころがたくさんあるので、
読んでおかしいことに気づくリテラシーを鍛えたいものです。
(参政党は自民党の亜流だから、自民党の改憲草案もいずれ紹介する。)
支持する人は、
同じようなカルト的考えの人ばかりではないでしょうから、
極右カルトで人権を否定するのが参政党の本質であることに
早く気づいて離れてほしいと願います。 ◢