村長が 東海第二原発の再稼働を容認する?

 

●問題点はいくつもある。

 

1 この時期に再稼働を容認するって言っちまうのは、

村長選が9月にあるため、

再稼働に対するスタンスを明確にして「信を問う」つもりか。

 

しかし、村長選は様々な争点があるのであり、

再稼働一本の是非を問う投票とは異なるのだ。

 当選したので再稼働容認の村民の意向が確認できた

とすることがあれば、それはすり替え。

 

原電が、火災防止策を出したそばから火災を頻発させ、

防潮堤工事の先行きも見えなくて

安全管理能力のなさが暴露されてしまった今、

先へ進む意思を示すのはタイミングが悪いだろう。

なんで今。

 

2 村民の意向をニュートラルに確認すべき立場の村長が、

村民の意向を確認する前に結論を言ってしまうのはフライング。

これではたとえ村民の多くが再稼働反対だったとしても、

意に介さないつもりだと表明しているようなもの。 

 

村長は、村民との面会をすべて拒否しているが、

村民の声を聞こうとしない村長ってなに?

 

3 「住民の理解を得る取り組み」などと言う前に、

村長自身が原発問題の本質を理解しなければならないのに、

村長は負の課題に目を向けようとしない。

 

過酷事故の被害はもちろん、増える核廃棄物の処理処分、

不十分な避難計画など、困難な課題があるが、

どこ吹く風で、村に入るカネ以外に関心がないのか。

そもそも人類は放射能を管理できていないんですよ、山田さん。

冷静な判断力を放棄していないか。

 

そのほかにも、6市村の首長懇談会に与える影響、

周辺自治体住民などに与える影響を考慮していない。

避難計画は絵に描いた餅で、

実質的な避難が不可能な現状ですよ、山田さん。

 

●現実的に最も大きな問題は、

過酷事故の時に逃げられない「避難弱者」「災害弱者」が

たくさんいるのに、

それに対する有効な対策を何も示せていないこと。

 

面倒なことは国や県に丸投げして

責任を果たしたつもりになっているが、

首長の最大の役目は、住民の生命財産生活、そして未来を守ること。

そこに関心があるような言動が何もないのだ。

 

山田村長は再稼働を許して、結局、村を村民を、どうしたいのだ。