●新潟県の柏崎刈羽原発で重大事故が起こった際、

住民避難用に出せるバスの台数を、

共同通信が県バス協会に尋ねた。

所有する1282台のうち、 134~177台にとどまるとわかった。

おもな理由は、運転手の被曝懸念や通常業務の優先などだった。

国の計画では、5キロ圏に177台、 5~30キロ圏では1357台が

必要とされる。

 

国や県は実際に稼働できる台数を把握していなかった。

内閣府は、住民が一斉避難する事態は想定しづらいとし、

「確保できた台数で往復する」と説明。

識者は「運転手の負担が大きすぎる」 「実効性を度外視した単なる数字の組み合わせで、机上の空論だ」と。

新潟県は、バスの保有台数(約1900台)が明記されたことが大事とし、「本当に動くかはその時に調整する」とした。

(以上、東京新聞2025年5月9日記事より)

 

●いやあ、いい加減だわ。

住民を無視した避難計画がここにもある。

バスが足りなくたって別に数さえ合っていればいいんだ、

どうせ事故なんて起こらないし、

起こった時には責任をどこかに押し付ければいいんだし。

 

そういう心の声がダダ洩れになっているような気がする。

 

●茨城県も同じで、運転手の同意もバス会社の同意もとれる見通しが

なくて、県は行き詰ったまま。

そもそもバス台数も運転手数も、ものすごく不足している。

 

そこで、事故の時は避難しなくてもいいことにしている。

家の中に居ればいいんだと。

屋内退避で安全だということにしようとしている。

住民の命なんて本気で考えていないことがよくわかるな。

 

そうまでして原発を動かしたいんか。

原子力ムラの力が大きいからだ。 

原発が動けば、明るい未来が待っていると思っているのだろう。

 

●東海第二原発の事故の危険性は、

中央制御室の火災の背景を見ると 格段に大きくなったと言える。

 

事故が起これば再稼働に賛成した住民もひどい目にあうのに。

事故後、 避難先から簡単に家に帰れると思っていませんか。