4月11日に原子力規制委員会が東海村の日本原電東海発電所で

核廃棄物の敷地内埋設処分の現地調査をした。

 

埋設するのは、廃炉作業中の東海原発から出た低レベル放射性廃棄物

なのだが、これは L1、L2、L3の3種に分かれている。

(東海第二原発ではなく、東海原発の廃棄物です)

そのうちのL3廃棄物16000トンについて敷地内に埋めるというもの。

 

L3は放射能レベルが極めて低いというが、「極めて」というのは、

危険な L1 や L2 と比べたら、の話。

つまりL3をどう処分するかが取り上げられているが、

実はL1やL2の処分については、低レベルといいながら

放射能レベルが高くて途方に暮れているのだ。

(高レベル廃棄物はもっともっともっと高くて危険なのですよ)

 

核廃棄物の処分がちゃんと決まらないまま原発を動かして、出てきた

厄介なゴミは、「あとの奴らがなんとかするんでないの、知らんけど」

と言ってきたわけ。

そうして、あとの世代が押し付けられた危険物ゴミを持て余しているのが現状。

日本初の原発である小さな東海原発の廃炉作業でさえ、

こうした危険物の行き先が決まらないため、いつまでも終わらない。

 

今後も稼働している原発からは「高レベル核廃棄物」(いわゆる核のゴミ)だけではなく、放射能を帯びたいろんな廃棄物が出る。

たまる一方で、どこに処分するのやら。

無責任の極み。