学校で講演する成功者が、生徒に向かって「努力すれば報われる」と
言って生徒をたきつけることがあります。
無責任なのでやめてほしいと思います。
せやろがいおじさんがYouTubeで「自己責任論」について語っています。 すごく面白いので紹介します。
IT成功者ホリエモンの冷笑と「自己責任論」 (ストローマン論法という
詭弁) を解剖しています。
(ストローマン論法とは、相手の意見を正しく引用せず、ねじ曲げて、
それに反論する論法)
ホリエモンの言うことは間違っているのだけれど、
社会的に弱い人たちが、自分が割を食う「自己責任論」を支持して
どんどん「自己責任論者」になっていきます。
以下、せやろがいおじさんの発言の後半部分の要旨です。
多くの人が「成功できないのは自分のせいだ」と思ってしまうのは、
なぜなんだろう。
つまり「自己責任論」が多くの人に受け入れられやすい理由とは。
せやろがいおじさん曰く、4つの理由がある、と。
1 「自分が変われる」と思うことで安心する。
自己責任論はある種の安心感を提供してくれる。
「社会を変えよう」より「自分が変われば」のほうが心理的な安心感を
もたらす。
2 成功者に自分を重ねてしまう。
「心理的同一視」。 成功者の考えを学べば自分もいつか成功できる
かもしれない、と思いやすい。
3 社会の仕組みは公平だと信じたい。
多くの人は今の社会は不公平だと認めたくない。
「努力すれば報われる」「社会は正しく機能している」と考えた方が
安心するから。
これを「公正世界仮設」という。
社会の仕組みが悪いと認めてしまえば絶望感が生まれてしまう。
4 「自分のせいだ」と思った方が、気持ちが楽になる。
社会のせいではなく自分の問題として考えればいい、と言われれば、
自分にはまだチャンスがあると捉えて心理的に楽になる。
いまの社会の構造的なエラーのほころびをどう修復するか、が問われているので、「自己責任論」が広まって修復する力が弱まっていくことに懸念を感じる。 結果的に社会の構造が見えにくくなるし、改善の力がそがれてしまう。「自己責任論」の問題点を指摘することが大事。
うん〇味のカレーかカレー味のう〇こか、のどっちか選べといわれた時、不完全な選択肢のなかから選ばされるって、そもそも今提示されている選択肢の中から選ばなきゃいけないの、ほかに選択肢はないの、
って考えることが必要。
社会を変える運動をするか自己研鑽をするか、ではなく、
社会を変えながら自分を変えることを考えようということ。
せやろがいおじさんは、以上のように語りました。
最後の部分は、 二者択一論に惑わされない、ってこと。
ホリエモンに対する批判は的確で、勉強になります。
詳しくはYouTubeをご覧ください。
(ストレートなのでうん〇などにしました。)