ジャーナリストまさのあつこさんの取材ノートから、以下、一部引用。

(今回は、引用だけです)

 

2025年2月4日、日本原子力発電(日本原電)の東海第二原発で

また火災だ。

今回は、原発の脳みそともいえる「中央制御室」だという。

 

良くないこと2つ。

1 原発のコントロール室で火災が起きたということの意味。

2 東海第二原発では2023年度に4件の火災が起きたことの意味。

 

1 については、原因究明はこれからであるにせよ、

X上では「アンダーコントロールどころじゃない。

コントロール室イズon fireだよ?」と衝撃が走っている。

 

2 については、日本原電が2024年12月25日に発表した「東海第二発電所における火災発生防止に向けた今後の取り組み及び火災事象4件の原因・対策について」で整理されている。

これは、日本原電が、茨城県と東海村から原因究明と再発防止策を求められ、2024年5月に報告した後、茨城県原子力安全対策委員会の検証を反映して発表した報告書だ。

それからわずか1ヶ月余りで起きたのが、中央制御室の火災だ。

 

4件の原因調査結果

 

1 2023年10月31日

 原子炉建屋2階北東側天井照明安定器の焦げ跡の確認

   長期使用に伴う経年劣化

 

2 2023年11月7日

 モルタル建屋1階空気圧縮機からの発煙

 

3 2023年11月9日

 屋外照明用ブレーカーからの火花の確認

 

4 2024年2月2日

 原子炉建屋2階北西側天井部電線管付近の火花及び焦げ跡らしきものの確認

 

1 の火災の原因には「長期使用に伴う経年劣化」という文言もある。

経年劣化が原因であれば、全社員の防火意識ではどうにもならない。

原発には、点検や維持管理が行き届かない部品が無数にあるからだ。

 

原子炉等規制法で原則40年として定められた「運転期間」を超えて、

46年目の老朽原発であることとの関係が疑われていると、

日本原電は受け止めた方がいい。