最近までの長年にわたる自民党支配の成果で、
「どうせ何を言っても無駄だ」「しかたがないんだ」というあきらめマン(従順な国民)がやたら増えたように思います。
7月の参院選でどう変わるか。
だいぶ古い話で恐縮ですが、
20年前のテレビで『女王の教室』という過激なドラマがありました。
冷酷非情な担任・阿久津真矢(天海祐希)と6年生たち(志田未来ら)の「戦い」を描いた作品です。
脚本は『GTO』『家政婦のミタ』などの遊川和彦。
この2005年ごろは格差社会が広がり、所得の二極化が進み、
「ゆとり教育」への批判なども注目されていた時代。
ドラマは社会への問題提起になりました。
その阿久津先生のことばが、以前ネットで少し話題になったので
紹介します。
決めぜりふは「いい加減目覚めなさい」でした。
“愚か者や怠け者は差別と不公平に苦しみ、賢い者や努力した者は
色々な特権を得て、豊かな人生を送ることができる。
それが社会というものです。
あなたたちは、この世で人も羨むような幸せな暮らしをできる人が、何%いるか知ってる?
たったの6%よ。この国では100人のうち6人しか幸せになれないの。
このクラスには24人の児童がいます。
ということは、この中で将来幸せになれるのは1人か2人だけなんです。
残りの94%は毎日毎日不満を言いながら暮らしていくしかないんです。
いい加減目覚めなさい。
日本という国は、そういう特権階級の人たちが楽しくしあわせに
暮らせるように、あなた達凡人が安い給料で働き、高い税金を払う
ことで成り立っているんです。
そういう特権階級の人達が、あなた達に何を望んでいるか知ってる?
今のままずーっと愚かでいてくれればいいの。
世の中の仕組みや不公平なんかに気づかず、テレビや漫画でもぼーっと見て何も考えず、会社に入ったら上司の言うことを大人しく聞いて、
戦争が始まったら真っ先に危険な所に行って戦ってくればいいの。”
6%かどうかはともかく、今の子ども達は20年前よりもさらに厳しい
未来に直面しています。
私たち大人は、自分たちだけがいい思いをして、破壊した自然環境やら借金やら放射能まみれのゴミといったツケを生み出しながら、次世代の子ども達にどういう未来を贈与するのでしょうか。
選挙に行ってもしかたがない、誰を選んだってどうせ代わりばえしない、という現実放棄の人(あきらめマン)に見てほしいドラマでした。
倫理観のない裏金議員やその政党を未だに支持する人にも。
原発をなくしたいと議員になってみたら、社会のさまざまな問題が
いっそうはっきりと見えてきて、
そしてそれらは、原発のはらむ問題と実に根っこが同じなのでした。
賢く何を学ぶかですが、
ツール(道具・手段・方法)だけ学んでもダメです。
「勝ち組」になれば終わりというわけでもありません。
自ら考えることができる「自立した市民」になることが教育の目的であるはずなのですけど。
いま、TBS「御上先生」が面白い。