中居君の問題は、フジテレビの問題に広がり、テレビ業界の問題になり、男社会の人権意識の低さを暴く練習問題として収斂する。
単にタレントの不祥事にとどまらず、社会におけるミソジニー(女性蔑視)や差別根性、マチズモ(男性優位主義)を告発する契機の一つとして、その意味で重要な事件として記憶される。
フジテレビはしょせんフジサンケイグループなのだから、人権意識が低いのは当たり前。
港社長の会見失敗も、上層部の能力のなさの証明であり、こんなレベルの人でも社長が務まるんだなあ、というのが率直な感想。別な能力・才覚はあったのだろう。
(それにしてもフジ副会長の遠藤龍之介が遠藤周作の息子だとは知らなかった。この人も危機管理意識が弱い。)
こうしていま、世の中は男社会の傲慢さを少しずつ剥ぎ取って溶かしてゆく。とても良い傾向。
1月7日に東海村の賀詞交歓会があったが、ほとんどが中高年男性で、男中心社会の圧力がすごかった。政府も女性活躍なんて言いながら、男ばかりが集まって進めている。