茨城県は「茨城県原子力災害時の避難計画に係る検証委員会」を発足しました。(9月22日報道)
さっそく10月17日に水戸市で初会合を開きますが、発足は地元自治体などにも寝耳に水でした。
昨年公表した拡散シミュレーションをもとに、非公開で計画を検証するというのですから、
最大17万人の避難で済むという非科学的でデタラメな前提にお墨付きを与えるための怪しい委員会です。
92万人のうち17万人が避難すれば済むというのは、誰が見ても無理筋でしょう。
放射性雲(プルーム)が30キロより広がらないとか、風向きが一定とか、水戸市民は一人も避難しないで済む、とかいった荒唐無稽でめちゃくちゃな話ですが、それでよいとするための委員会ですよ。
92万人の避難はとうてい不可能だから、なんとか避難計画をできたことにするための屁理屈に権威を与えます。
こうして再稼働のための外堀を一つ一つ埋めようとするわけです。
東海第二原発を動かしたい人たちは、実は「安全を最優先」など全く考えていませんから、だまされないようにしましょう。