■9月22日(日)に原電の説明会に出てきました。
定員20名のところ、参加者は午前15名、午後12名。(ちなみに水戸市はたった9名だそうです)
なぜ定員20人にも満たないのか。
これまでもいつも、まともに質問に答えてもらえないので、出席したって仕方がないとみんな思っているからではないでしょうか。
実際、今回も意見交換の時間が40分そこそこしかなくて、意見のやりとりができませんでした。前から何度も質疑の時間を十分に確保してと申し入れているのですが、聞き入れません。追及されるのを避けるため短くしているのでしょう。「住民との対話」なんて初めからする気がないようです。
これで、説明会は有意義に終わった、住民には十分にご理解いただけた」と、既成事実として積み上げるのでしょう。
■東海第二原発が動けば電気代が下がると信じている住民がいるようですが、何か根拠があるのでしょうか。そう思い込んでいるだけでは?
経産省は原発の新増設を進めるため、建設費を電気料金に上乗せできるようにする新制度の導入を検討しています。さらに最近の制度改正では、すでにある原発に投じた安全対策費も電気料金に含めることになりました。
いま、原発のコストは再生可能エネルギーの3倍にも上昇。原発は安いというニセ情報に振り回されませんように。
■その2日前、東海村議会の全員協議会で、工事延長について、原電の説明がありました。ここでも質問には十分に答えず、そそくさと帰ってしまいました。
■今回、原電の説明会で私が質問したのは、防潮堤の取水口の施工不良について
高止まりは2023年3月に打設(そして失敗)、下請けからの4月17日のCR(コンディションレポート)によってCAP会議で認めたのが2023年4月21日。(これらの日付について、全員協議会では、資料を持ち合わせていないと言って答えませんでした)
しかし原電はやり直しを認めず、2023年10月まで半年以上も公表しませんでした。なぜですか。
原電は「隠していたのではない」といいます。しかし10月16日の共産党の記者会見があると知って、あわててその日の午前中に発表したのは、偶然とはいえないでしょう。
■この基礎部分(A基礎)の外側をB基礎といいますが、このB基礎にも工事不良があったという内部告発が最近出てきました。原電は問題ないと答えましたが、その根拠はあいまいです。どれもこれもそのまま信用しにくい説明です。
■原電は工期を2026年12月まで延長すると発表しました。しかし規制庁から許可が下りないうちに2年そこそこの延期で済むかのように言ってしまったのはなぜでしょう。根本から掘り返して直すには3年4年では足りないでしょうに、規制庁と裏で話が済んでいるということでしょうか。そうでないなら、勝手に工期を決められた規制庁はメンツをつぶされたことにならないのでしょうか。
問題だらけの原電の工期延長です。もう、廃炉しかないと思います。