日本原電が再稼働を目ざす福井県の敦賀原発2号機。
原子力規制委員会は7月26日の審査会合で、新規制基準に不適合としました。
原子炉建屋直下に活断層が通る可能性があるとして、再稼働は認めない、と。
原電はこれまでデータの書き換えや誤記が発覚していて、ずいぶん信用を落としています。
敦賀と東海村の2か所にしか原発を持っていない原電は、
こうなったら東海第二原発を何としても再稼働させたいでしょうが、
2023年に防潮堤の不良工事が発覚して工事は中断、先が見えません。
なによりも、各自治体でも県レベルでも実際に役に立つ避難計画のできる見通しがないので、
これでは再稼働はできません。
電気料金だとか地球温暖化だとか雇用だとか村の「発展」だとか、
再稼働したい人がいろんな理由を挙げますが、
いくらいろんな事情を言っても、そもそも避難計画ができないのだから動かせないのです。
「避難計画ができない」ことを「できたことにする」にするのは、とんでもない間違いです。
でも国や県は、避難する人数を少なくして、避難計画ができたことにするでしょう。
再稼働が大事で、住民のことは大事だとは思わない人たちによって。
よく、反対するなら代案を出せ、という人がいますが、何をどうするための代案でしょうか。
東海第二原発を動かせない、ということの代案は、むしろ原電に求めたらいかがでしょう。
再稼働させたくない人の力で「じゃま」をしているわけではありませんので。
私たち住民は、何が本質なのか見極めて、自分の生活を守るよう関心を持たないと、
大変なことになりますよ。