日頃より東海大学男子ラクロス部の活動を応援していただきありがとうございます。
3年MG 川添紗朱です。
昨年、1部昇格の瞬間をボックスで経験させていただきました。今までに勝ってシーズンが終わる経験をしたことも、身近で見たこともなかったわたしにとって、引退する先輩たちが笑顔であるあの空間はすごく嬉しくて、なにより不思議な感覚が溢れる瞬間でした。
先輩方が残していってくださった1部の舞台で闘えることに感謝し、そこで結果を出せるようにと意気込み走り出した今期ですが、そう思うようにはいかず、苦しい時間を過ごしました。
練習試合もスクリメも全然勝てなくて、そのまま迎えたリーグ戦も勝つことが出来ずに、入れ替え戦出場が確定しています。
1年間、どこで試合をしても最後の整列では相手の後ろに並ぶ選手たちの姿を見ました。「なんで勝てないんだろうね」って聞かれても何も答えられなくて、いつも話を逸らしてきました。
全員で闘おう、1つになろうって思っているはずなのに、チームが少しずつばらばらになっていくような気がして、他の大学の選手やスタッフがやけに楽しそうで輝いて見えて、いいなあって思ってしまう自分がいました。
前向きな気持ちで頑張ってますって顔しながら、普通に腐ってた時期があります。なんで早朝からグラウンドで大声出しているのか、走り回ってるのか分からなくて、今やってることに意味はあるのかなって思ってしまって。朝起きたら熱出てたりしないかな、と何度も考えました。今1回休んだらもう行けないなって、そんな理由だけで自分を奮い立たせていた気がします。
そんなんだから、チームにいる意味のある存在になれているのか自信がありません。わたしがやっているのは誰もが出来ることで、やっていることで、やらなきゃいけない当たり前のこと。メインもタイマーも大きなミスだけはしないようにと気を張って、常にいつも通りであることに拘ってきました。
でもそんなんじゃダメだと思うようになったのは、自分たちの代になることを意識し始めた頃だった思います。
4年生としてチームを引っ張っていく上で、MGとしてグラウンドにいるのがわたしでなければならないとみんなが思うような人でありたい。
この人がいるなら大丈夫だろうという無責任な信頼を平気な顔して受け止めたい。
チームにとって影響力のある人間になりたいと思っています。
今日まで負け続けてきたこと、入れ替え戦は勝てば1部、負ければ2部、4年生が引退して自分たちの代になること。
全部事実で、これを受け止め100%の準備をしていかなければいけません。今のわたしにでも出来る小さなことなら、そこら中にあります。それらを丁寧にこなしていくことに少しでも意味があって、誰かのためになるならそれを全力でやりたい。
今のラクロス部で4年生と1番長い時間を一緒に過ごしてきたのは、3年生のわたしたちです。何も分からず、何も出来なかったわたしたちに先輩として時に厳しい言葉をかけて、それ以上に沢山可愛がってくれました。グラウンド以外でもいつだって頼りにするのは4年生で、何かに躓く度に助けてもらいました。
わたしにも4年生ともっと部活やりたいとか、最後勝って終わりたいとか、普段は言わないけれど色々な気持ちがあります。安心してこれからの部を任せられると思ってもらえる姿を見せたいと思うし、見せなければいけません。
いよいよ明日、今期最後の入れ替え戦ですが、試合が終わる時は、33期がスタートする瞬間でもあります。
4年生と出来る最後の試合を楽しみたいし、観ている人が盛り上がるいい試合をしたいし、何より勝って1部に残りたい。東海のこれからに繋がる大切な試合です。大好きな4年生のために、わたし自身の成長のために、後輩たちにその背中を見てもらえるように、精一杯の覚悟を持って臨みます。